ただいま留守にしております
「優秀な冒険者はもういない!?」
ラオトは驚きのあまり机に乗り出し、メンターへ叫んだ
「あぁ、君達には言い難かったのだが、君達3人が来る5時間ほど前に最後の部隊が出発してしまったのだ」
「それじゃあ、この街にはもう冒険者は居ないのか」
「いるにはいるのだが、ご老体のような戦闘出来ない者しか残っていないな」
「うーん、これからどうしよう」
3人は黙り込んでしまった.そこにメンターが一つの案を出した
「、、、一つあるとしたら」
「何かあるんですか?」
「、、、少々、いやかなり危険だが、それでも良いか」
「かなり危険、、、どんな案ですか」
「君達3人が直接獣人の国へ行き、アクシスギルドの優秀な者を戦線部隊から引き抜くのだ」
「戦線部隊から引き抜く、つまり俺達3人が戦場にいるアクシスギルドの部隊の所へ行くって事ですよね」
「あぁそうなる、しかしこの案はあまりにも危険すぎる、戦場には味方の他にも魔王軍の兵や十災魔神も複数体いる、その中へ突っ込むのは無謀だ」
「、、、そっか、二人はどう思う?」
ウィンディは危険な作戦を聞いてもなお、落ち着いた様子でラオトとホルスに尋ねた
「俺はその作戦でいいと思う、どれだけ兵が居ようが十災魔神が居ようが、俺達はそう簡単にはやられないぜ」
「俺も賛成だ、これから魔王と戦うかもしれないのに、戦場でビビっているようじゃダメだからな」
ホルスとラオトは自信に満ち溢れた様子で答えた
「私も二人と一緒、ホルスの言う通り私達はそう簡単にはやられないし、ラオトの言う通りこれから魔王と戦うのに魔王軍の兵や十災魔神達にビビっていたらダメだからね」
「そうか、、、」
メンターは3人の目を見て、その勇気の強さを深く感じた
「分かった、君達の意思を尊重しよう、獣人の国にいるアクシスギルドの者達には私から連絡しておく、君達は彼らを見つけ仲間に入れたい者達を選び、冒険へ連れていくといい」
「あぁ、ありがとうメンターさん」
その後、メンターはホルスと共にアクシスギルドの食糧庫へ向かい、ホルスに大量の水と回復ポーションを持たせた、そして二人は先に門で待っていたラオトとウィンディと合流した
「獣人の国の付近には川や湖がほとんど無い、その為ホルス君に水を持たせておいた、それと回復薬も6つ持たせた、負傷した時になどに使用するといい」
「色々とありがとう、メンターさん」
「礼には及ばない、トラウムがした事に比べたら、私など全然だ、アクシスギルドの者達から君達の話を聞ける事を楽しみにしているよ」
「あぁ、それじゃあまたいつか」
「あぁ、また会おう」
3人はメンターと門番に見送られながらスクアドラを出発し、獣人の国を目指して歩み始めた
「いやぁ、まさか獣人の国の戦場に行く事になるとはねぇ」
「まあしょうがないな、でもいい経験になるな」
「そういえば、メンターさんはどのくらいの水をホルスに持たせたんだ?」
「大瓶4個ぐらいだな(大きなペットボトル4本くらい)」
「結構な量だな、俺じゃ持てないな」
「その為の俺だろ、物運びは任せてくれ」
「あぁ、頼むぞホルス」
「おぅ、ただ戦闘は二人に任せるぞ、俺が激しく動いたら瓶が割れるかもしれないからな」
「えぇ、役割分担ね」
その後、戦場である獣人の国に近づいている影響か、何回も魔獣と遭遇したが、ウィンディとラオトが、というよりほぼラオトが倒していった
大きな魔獣の時は、、、
「フォラーレ!」
ラオトがそう言うと、目の前にいた大きな魔獣の真下から鋭い岩が出現し、魔獣を貫いた
小さくて大量にいる魔獣の時は、、、
「ソテラーレ!」
ラオトがそう言うと、目の前の魔獣の集団がいる地面がなくなり、魔獣達が穴へ落っこちていった、その穴に周りの土がどんどん流れてゆき、ついに魔獣達は地面に埋まってしまった
「ラオト、そんなに魔法を使って疲れないの?」
「あぁ、今のところ何とも無いな」
「へぇー、それじゃあ戦闘はラオトに任せよっかな」
「ああ任せろ!俺の土魔法で魔獣を蹴散らしてやる!」
「頼もしいねぇ」
魔法をもっと使いたいラオトを筆頭に、3人は獣人の国を目指して歩いていった
ポーション
とある場所でしか取れない特殊な水に、作りたい効果に応じた魔法をかける事で出来る特別な液体、様々な種類のポーションがあり、傷の回復や栄養補給の他に、一時的な魔力量増量などの効果もある、中身の効果を分かりやすくする為に効果によって瓶の形が違う。




