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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
新たな仲間

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23/55

ラオトの強み

アクシスギルドのちょっとした儀式が終わり、ちゃんと服を着たメンターと3人は部屋の中にある客人用の椅子に腰をかけ、ようやく呼び出した理由について話し始めた

「それで、メンターさんはどうして俺達の事を呼んだんだ?」

「門番から連絡があってな、トラウムからの推薦状を持った冒険者達が街に入れて欲しいと言っていると、初めは冗談だと思っていたよ、国王や町長が推薦状を書くなんて、余程の緊急事態や相当信頼されている者にしか書かないからな、そこで私はトラウムに連絡した、「お前の推薦状を持った者達が来ているのだが、3人の冒険者達に書いた覚えはあるか?」とな、そしたらトラウムは、「あぁ、ちゃんと私が書いた物だ、その者達は魔王討伐の為の仲間を集めている、スクアドラの優秀な者達を紹介してくれないだろうか」と言ったんだ、トラウムがそこまで気に入っている冒険者達は一体どれほどの者なのか、一目見ておきたかったのだ」

「トラウムさん、そんな事言ってくれてたのか」

「それで、私達の評価は?」

「、、、風神のウィンディ、暴馬のホルス、君達二人はそこそこ名声もあり、今までの戦闘経歴からも実力者という事は分かる、しかし問題は君だよラオト君」

「えっ」

メンターは急に真剣な眼差しでラオトを見つめた、いきなり見つめられたラオトは少し怯んだ

「君だけ二人と違いまだまだ新米の冒険者、それに話によると君は出身も不明だそうじゃないか、何故トラウムがそこまで気に入っているのか、何か思い当たるものはないか」

そう言われ、ラオトはふと思い返してみた

(確かに、俺はこの世界に来てから何もしていないのに何故トラウムさんは俺に杖と服を託したんだ?俺が異世界人だと気付いていたのか?いや、それは無いな、だとしたら一体何で?)

ラオトが思い悩んでいる様子を見てメンターが急いで謝った

「すまない、君をそこまで悩ませるつもりは無かったんだ、質問者を変えよう、ウィンディとホルス、君達はラオト君と一緒に冒険していて、何か特別なところはなかったかい?」

「特別なところ、、、そういえば」

ウィンディがふと何かを思い出した様子でメンターへ答えた

「グリンティアを出発してすぐの野宿の時に、ラオトは魔法を使わないで火を起こしていたね」

「魔法を使わずに?」

(それだ!)

ウィンディの言葉を聞いた瞬間、ラオトの表情が一気に明るくなっていった

(何でトラウムさんが俺を気に入っているかは分からないけど、俺のこの世界での強み、それはあっちの世界での知識だ!)

「メンターさん、俺の強みが分かりました、ちょっとついてきてください」

ラオトは3人を外に連れ出した

「そしたら、、、」

ラオトは辺りを歩き回り、土属性魔法の一つ、サフノ(地下に埋まっているものを感知する魔法)を使い水源を探した

「よし、ここでいいな」

ラオトは見つけた水源に向けて小さな穴を開けた

「メンターさん、水の位置を見てください」

ホルスの出した光源を使い、メンターはかなり深い位置にある水を確認した

「あぁ、見たぞ」

「よし、そしたら」

ラオトは土魔法を使い、強固な土で簡易的な手押しポンプを作った

「みんな、よーく見ていろよ」

そう言い、ラオトは手押しポンプを漕ぎ始めた

「ラオト、何をやってんの?」

「まぁ見てなって」

ラオトは休む事なくポンプを漕ぎ続け、数分経った頃、ポンプから「ジャブジャブ」という音が聞こえ始め、ついにポンプから水が溢れ出した

「水が出た!」

「マジか!」

「ラオト君、どうやったんだ」

メンターが興味津々な様子でラオトに尋ねた

「ふっふっふ、それはだな」

ラオトは3人に手押しポンプの仕組みを教えた

「ふむ、圧力と呼ばれるものを使い、地下から水を吸い上げているのか」

「凄い!これなら水源や水属性使いが居なくても、自力で水を取得できるね!」

「まぁ、地下に水源が無くちゃダメだけどな」

「、、、なるほど、ラオト君、君の強みはこれだな」

「あぁ、俺の強みは異世、じゃなくて、圧力みたいな実用的で画期的な知識を沢山持っている事です」

「、、、」

メンターは少し何かを考えた後、ラオトへゆっくりと視線を向けた

「何故トラウムが君を優遇しているか分かったよ」

「え?」

「トラウムは君のその知識に目を付けたようだ、トラウムが魔王軍を非常に恨んでいるのは知っているか」

「あぁ、ウィンディもそんな事言っていたな」

「魔王軍の十災魔神の中には未だ討伐方法が分かっていない者も複数存在する、恐らくトラウムは君にその十災魔神の対処を期待しているのだろう」

「そうなのか(あれ、トラウムさんに知識を披露した事ってあったっけ?)」

「まぁ、あくまで私の予想だ、気にしないでくれ、それよりも」

メンターはラオトの近くへ歩み寄った

「ラオト君、私は君の凄さがよく分かったよ、その知識はこれからの冒険で大きな武器になるだろう」

「ありがとうございます!」

ラオトは、スクアドラの町長、そしてアクシスギルドのリーダーであるメンターからの褒め言葉に、思わず大きな声で返事した

「よし、ラオト君の強みも分かった事だし、部屋に戻ってこれからについて話そう」

自分の強みを証明し終わったラオトは3人と共に、メンターの部屋へ戻った







メンター


好きな物、アクシスギルド 快晴

嫌いな物、雨 沼地

職業、ギルドリーダー 町長

得意属性、氷


アクシスギルドの5代目のリーダーであり、スクアドラの町長でもある、先祖代々受け継がれているアクシスギルドの事をこよなく愛しており、メンバーにも積極的に接したりアクシスギルドの掟を全て守っているが、客人の前でパンツ一丁になる掟には不満があり、無くそうか迷っている、ギルドリーダーの家系という事もあり、子供の頃から剣術を鍛えられ続け、今では剣の腕前はギルド内でも随一となっている

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