仁王立ちする変態
3人はメンターとの集合場所である街の北側の噴水の前へやってきた、そこには赤を基調とした立派な服を着た男が待っていた、こちらに気がついた男は3人を、特にラオトの方をじっと見つめていた
「お待ちしておりました、あなた方がトラウム様が推薦した冒険者様御一行ですね」
「あぁそうだけど、、、何で俺をじっと見ているんだ?」
「いえ、その服と杖が気になりまして、おっと自己紹介が遅れました、私はメンターが、、、失礼、メンター様がリーダーを務めておられるギルド、アクシスギルドの副リーダー兼、この街の外交官を務めさせていただいております、アスと申します、以後お見知りおきを」
アスは礼儀よくお辞儀をした
「それでは皆様、アクシスギルドの本拠地へご案内します」
そう言いアスはどこかへ歩き出した、その後をついて行くと、この街のちょうど中心にある一際大きな建物の前へたどり着いた
「こちらが私達アクシスギルドの本拠地となっております、さぁどうぞ中へ」
3人はアスと共にアクシスギルドの本拠地内へ入った
本拠地内部は人が全くおらず、非常に静かで四人の足音がよく響いた、メンターの部屋に行く道中には、おそらくメンバーのものであろう武器や防具が置かれていたり、作戦会議室や沢山の書類が置かれた部屋があった、それらを横目に歩き続け、4人はメンターの部屋の前へたどり着いた
「ここがメンター様の部屋となっております」
「、、、えっと、アスさん?」
ウィンディが心配そうな表情をしながらアスに話しかけた
「、、、皆様は大事なお客様ですので、ウィンディ様は下を向いていてください」
「分かった、、、」
ウィンディは覚悟を決めた
「何かあるのか?」
「はい、ラオト様とホルス様も気を引き締めてください」
意味が分からないまま、下を向いたウィンディとホルスと共に部屋へ入った、しかし、部屋に入った瞬間、衝撃の光景が目に入りラオトは一瞬目を逸らした
(え、今のは何だ?、、、落ち着け、見間違えかもしれない、もう一回見よう」
ラオトが恐る恐る視界を前に戻すとそこには、、、
「よく来た、君達!」
目の前にはパンツ一丁の、おそらくメンターと思われる一人の変態が腕を組み、仁王立ちで立っていた
「、、、」
衝撃の光景にラオトは唖然とした
「初めましてメンターさん、私はウィンディっていいます」
ウィンディが下を向きながら自己紹介をした
「俺はホルス、、、この二人専属のケンタウロスだ」
ホルスも少し動揺しながら自己紹介をした
「えっと、、、俺はラオト、よろしくな」
ラオトも二人に続いて自己紹介をした
「君達がトラウムが推薦した冒険者達だね、ところで君達好きな色は何だい?」
「私は緑です」
「俺は黄色だな」
ウィンディとホルスは、まるで質問される事を分かっていたかのように素早く答えた
「俺は黒だ」
ラオトもそれに釣られ、急いで好きな色を答えた
「ありがとう、私は赤が好きだ、それじゃあ次は好きな食べ物を教えてくれ」
「私は甘いスイーツかな」
「俺は肉なら何でも」
「俺も肉だな」
「私は魚が好きだ、それじゃあ最後に好きな属性を教えてくれ」
「私は風ね」
「俺は火だ」
「俺は土だな」
「私は氷が好きだな、ありがとう、早くて助かった、少し待っていてくれ」
そう言い、メンターはパンツ一丁のまま、駆け足で部屋を出た、そして数分後、ちゃんとした服を着て戻って来た
「ふぅ、君達、本当にありがとう」
「いえいえ」
ウィンディがようやく顔を上げ、メンターの方をちゃんと見ながら話し始めた
「3人共すまなかったな、特にウィンディ、女の子の前でパンツ一丁になるなんて、申し訳ない」
「大丈夫ですよ、アクシスギルドの掟ですもんね」
「掟?」
「あぁ、アクシスギルドのリーダーは、重要な相手や客人に対して敵意がない事を示す為に、相手と親しくなるまで全裸でいないといけないんだ」
「そんな掟があるのか」
「「親しくなる」の基準があやふやだったから、私はお互いの好きなものを3個知ったら親しいという事にしているんだ」
「なるほど、だからいきなり好きな色を聞いてきたんだな」
「そうだ、君達が答えてくれるのが早くて本当に助かったよ、本当に」
「ギルドのリーダーも苦労しているんだな、、、」
アクシスギルド
メンバーは約300人おり、この世界最大級のギルド、スクアドラ建設に携わったギルドの一つで、この地に一番最初に本拠地を置いたギルドでもある。基本的な業務は魔獣の討伐や用心棒などをしているが、この街の代表ギルドの為、この街の管理なども担当している




