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科学の知識で異世界旅  作者: 察知
仲間との旅路

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10/18

初の旅路

3人はグリンティアから出発し、町が見えなくなり始めた頃、向こう側から4人組が歩いてきた、すれ違う際、少し挨拶をしてお互いまた歩き始めた

「今のも冒険者か?」

「えぇそうね、装備を見るに中々の熟練者みたい」

「当たり前だろ、西側からくる奴らなんて今や戦闘に慣れた熟練者しかいないからな」

「そうなのか、そういえば、あのパーティーにもケンタウロスがいたな、ケンタウロスって何をするんだ?」

「冒険する時は結構歩く事になるからね、スタミナと力があるケンタウロスに荷物を持ってもらったり、状態が良くない仲間を背中に乗せたりするね」

「要するに雑用だ」

ホルスは呆れた顔をした

「まぁ、俺の場合は他のケンタウロス達と違って戦闘も出来るがな」

「戦闘、、、そういえば、さっきのケンタウロスは武器を持っていなかったな」

「そうね、普通のケンタウロスなら余計な重荷になる武器は持たないはず、持ったとしても短剣や軽い弓くらいね」

「悪かったな、こんな重荷を背負ってて」

ホルスは自慢の大槍を重荷扱いされて拗ねてしまった、それに気づいたウィンディが急いでフォローした

「で、でも、戦闘が出来る人が多いのは良いことよ、私はともかく、ラオトはまだ戦闘した事ないし、それに、武器を持たないケンタウロスが優先的に襲われるケースもあるみたいだし、ホルスならその心配はなさそうね」

それを聞いたホルスは少し機嫌を戻した

「まぁ、そうだな、俺ならただの魔人や魔獣ぐらいなら1人で対処出来るな」

「頼りにしてるぞ、ホルス」

「おう!任せとけ」

そんな話をしてから数分後、道の隣の草むらから小さな魔獣が出て来た

「あ!魔獣ね、そうだ!ラオト試しにあの魔獣に向かって何でも良いから魔法を撃ってみたら」

それを聞いたラオトは緊張した、「ついに念願の魔法が撃てる!」そんな事を考えながら、魔法店でアデルに教えてもらった通りに心の中で念じた、体内にある魔力を力に変え外に放出するイメージで、そしてイメージが完璧になった時、アデルに教えてもらった数ある魔法の中で一番言いやすそうな魔法を口に出した

「ソール!!」

「!!!」

「!!!」

ラオトが唱えた魔法を聞いた瞬間、ホルスがラオトとウィンディを掴み、猛ダッシュで走り始めた

「おいホルス!何だよ急に走り出して」

ホルスは返事する暇もなく無我夢中で走った、それからすぐに、ゴゴゴゴという音が地面からし始めた、そのすぐ後、「ドカーーーン」とものすごい音と共に、魔獣がいた所から3人の少し後ろまでの地面が綺麗に無くなり、綺麗に円状の穴が空いていた

「!!!」

あまりの光景にラオトも言葉を失った、これで終わったと思い、ラオトは2人の顔を見たが、まだ険しい顔をしていた

「何だ?まだあるのか?」

それを聞いたホルスは足を止め、2人を下ろし振り返った

「ああ、見ていろ」

ホルスがそう言った瞬間、またゴゴゴゴという音がし始めた、その後、ポッカリと空いた穴の中から「ドカーーーン」という音と共に、数えきれないほどの鋭く尖った岩が出てきた、それを見た瞬間ホルスが叫んだ

「ウィンディ!」

それを聞いたウィンディは咄嗟に構えた

「えぇ、任せて!」

そう言うとウィンディは3人を囲うように黄緑色のシールドを展開した、その瞬間、岩が弾け、鋭く尖った破片が四方八方に飛散した、ウィンディのシールドに当たり「カン」という音がひっきりなしに響き、シールドに少しづつヒビが入り始めた時、ようやく音が収まった

「ふぅー」

そう言い、ウィンディがシールドを解除し、疲れた様子で地面に座り込んだ

「危機一髪だったな」

ホルスもいきなり全力疾走した事で少し疲れているようだ

少し休憩した2人は急に立ち上がり、何が起こったのか分からず困惑しているラオトの方を見つめた

「、、、えっと」

「、、、えっと、じゃないでしょ!確かに何でも良いって言ったけど、あんな至近距離で最上級魔法を撃つなんて!」

「最上級魔法?」

それを聞いたウィンディは少し考え、呆れた様子でラオトに聞いた

「、、、ラオト、その魔法彼女から何て教わった?」

「地面を少し下げて、その反動を利用して攻撃する魔法って」

「、、、合ってはいるが、説明が足りないな」

ホルスが呆れた様子で話した

「はぁ、昔っから説明が下手だったけど、大事な所を省略しすぎね」

ウィンディも呆れた表情をした

「というか、ラオト大丈夫なの?体、何ともない?」

ウィンディがふと思い出したように尋ねた

「体?別に何ともないけど」

それを聞いたウィンディは不思議そうな顔をした

「本当?おかしいわね、ラオトの魔力量じゃソールは撃てないはずなんだけど」

それを聞いたホルスは少し考えた表情をし、その後何かを思いついたように話し始めた

「もしかして、ラオトが着ているその服とその杖のせいなんじゃないか」

「うーん、そうかもね」

そう言いウィンディは少し離れ、ラオトの方を向いた

「ラオト、ちょっと痛いかもしれないけど、我慢してねー」

突然そう言われたラオトは驚いた、そしてウィンディを止めようと喋ろうとした時、ウィンディがラオトに対し、斬風魔法を撃った

「うわぁー、、、あれ?」

飛んできた風の刃を腕にくらい思わず情けない声をあげたが、ラオトは全く痛みを感じなかった

「ラオトどう、痛い?」

「え?なんともないけど、、、」

「なるほど、やっぱりな」

何が起こったのか分からないラオトを置いて、ホルスとウィンディが話し始めた

「ラオトの魔力量は確かに一般人と同じくらいの魔力量のはず、人の魔力量を増やせるのは時間か魔水晶か装備だけ、、、という事は」

「全く、あの町長の旦那、どんな代物をラオトに託したんだ、、、」

「つまり、どういう事だ?」

話についていけてないラオトが2人に尋ねた

「つまり今のラオトは、その服と杖のおかげで超凄腕の魔法使いと同じくらいの力を出せるようになっているっていうこと」

「、、、」

あまりの展開にラオトも困惑した

「まぁ悪い事だけじゃないさ、今のラオトは土属性の殆どの魔法を使えるからな、、、まぁ使う魔法の種類は選んで欲しいけどな」

「そうね、彼女の指導もあやふやだったみたいだし、次は私がラオトにちゃんと詳しく魔法を教えてあげる」

3人は尖った岩が散らばる草原を横目に、また道を歩んで行った









ソール


属性、土属性

階級、最上級魔法


土属性の魔法の中で一番高い殺傷量を持つ魔法、あまりの威力と非常に高い魔力使用量により、一般人ならまず使わない魔法。土属性の特徴を体現したような性能をしており、一撃は重いが、発動までに時間がかかる、その為、移動速度が速い種族には避けられてしまう事もある

しかし、崩落と岩を避けられても、その後の飛散する破片をシールドなしで避ける事は非常に困難。

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