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凛が行く~子猫を添えて~

作者: 春夏冬

 ウチの雄猫リンは、生後1ヵ月の時に捨てられていた超絶人慣れした可愛い白い子猫でした。

 私がお世話しても嫌がる処か、かまってちゃんで、大食らい。

馴れ馴れしい雄猫はあまり好きでは無かった私は、優しい性格のリンを今までになかったハマり具合で可愛がりました。

1年経つと、縄張り争いに毎晩忙しく過ごしてました。

先輩雌猫のキジトラのノノは主にタヌキと縄張り争いを、大食らいゆえに4キロくらいになったリンは、……いつも左頬にヒドいケガをして帰って来ては動物病院に通うのが続いていて、すっかり動物病院では、左頬の攻撃に弱い猫と認識されてました。


それから数年後、雄猫のリンは自分に寄り添うように座る生後2ヶ月の子猫を連れて来ました!

私は2度程、リンにお願いしたのです。


「お前の子猫が見たい」と。

リンは、賢い猫でした。

一度固形のエサを変えた事があり、頑として食べなかったリンにキレた私がつい勢いで言いました。

「食べないなら余所へ行け!」


本当に余所へ行って1ヶ月戻って来ませんでした(ノД`)

しかも、野良猫と思われてウチから1キロ先の母の知人宅で飼われてました。

以来、御飯が気に入らないと別宅へ1週間程行くようになりました。


そんな賢いリンが連れて来た子猫は書き損じた水墨画みたいな模様の顔はすごく可愛い美猫で怖がりのツンツンちゃん。

名前は男女、どっちでもイケるように「礼」としました。

 ミルクの器を出しても「ジャー」、猫じゃらしで誘っても「ジャー」、エサは食べてくれるのに、レイちゃんにはほとほと困って育て始めて1週間、レイちゃんを私に押し付けて別宅に行ってたリンが帰って来て育児に参加するようになりました。

親子だから仕草が似ていて面白く、食べるエサの量にア然としていましたが、満足なら良かろうと成長期のレイちゃんにあげ続けた結果、リンまで食事の回数を増やすことに。親子で奪い合いが始まり弱肉強食の世界へ。

 結果レイちゃんが食べられず、私に空になったパウチを咥えて持って来たのでお代わりをあげたのが躾けに良くなかった。

その日から、部屋は空のパウチが散乱するようになり私は、餌やりの時間を工夫するようにしました。

また、エサ代削減の為に直売所で生のメジカを買って来て捌いて煮てフシにしてほぐして3匹にあげるようにしました。

パイセン、ノノさんが飽きたので、仕方なく缶詰とパウチに戻したのですが、好き嫌いが激しいノノさんのお口に合うのは、固形のエサくらいだったので、それを食べてもらうようにバラエティー豊かに品揃えしました。

2ヶ月程、何とかやりくりしてたのですが、私が血糖値が上がりすぎて入院する事になりました。エサ代を捻出しようと4ヶ月程内科に行ってなかったら、余計お金がかかる結果に。

エサやりを母に任せて2週間程の入院。


エサをタヌキに奪われて親子で別宅に行ったと聞き、今度こそ帰って来ないかもと、でら心配しております。

早くお家に帰りたい!

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