プロローグ
童話改変シリーズの第二段になります。
前作ではブックマークや評価ありがとうございました!
また、こちらも暇つぶしに読んでいただければと思います!
昔々、あるところに、子供を望んだ王様と王妃様がおりました。
二人の祈りが通じて、王妃様は美しい姫を生みました。
白雪姫と名付けられたその姫は妖精かと見紛うほどの美しさでありました。
ところが不幸にも王妃は白雪姫と入れ替わるように亡くなりました。
悲しみに暮れた王は新たな王妃様を迎えました。
そして怪しくも美しい、新たな王妃様は夜な夜な魔法の鏡に尋ねるのだ。
『鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?』
『それは王妃様でございます。』
しかしそれは美しい姫が成長するまで。美しく成長した姫は人々を魅了した。
『鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?』
『それは王妃様でございます。ですが、白雪姫はもっと美しい。』
その言葉に王妃様は怒り狂い、狩人に白雪姫を殺すように命じます。
しかし、失敗して、白雪姫は小人の家に逃げ込みます。
何度も刺客を送りますが、王妃様は失敗するのです。
最後に王妃様は自分で手を下そうと、毒りんごを作ります。
そして言葉巧みに白雪姫毒りんごを食べさせて、そしてついに白雪姫は死にました。
城に帰ってまた、鏡に尋ねるのです。
『鏡よ、鏡。世界で一番美しいのは誰?』
『それは王妃様でございます。』
とうとう、私が一番!
そう、王妃様は思いました。
突然届いた隣国の王子の結婚式。
そこで王妃様は驚愕します。
そこには殺したはずの白雪姫が花嫁として居るのです。
王妃の前に置かれた赤く焼けた靴、それを履かされた王妃様は踊りながら亡くなるのでした。