ヤンデレものについて~ヤンデレが知りたい人向け~
読者諸君、ヤンデレは好きかね?
ああ、私は好きだとも。
『スクイズ』の言葉様が好きだ。
『ひぐらし』の詩音とレナが好きだ。
『shuffle』の楓が好きだ。
『未来日記』の由乃が好きだ。
『ハッピーシュガーライフ』のさとちゃんが好きだ。
脱線した。私はヤンデレに魅力を感じている…この上なくね。
今回はヤンデレについての考察、ストーリー展開や実際に書く際に重要視すべき(だと個人的に思っている)部分を紹介しようと思う。
・そもそもヤンデレとは何か&その歴史について
大体はwikiに記載されているので敢えて語る必要はない?否。
これはヤンデレを愛する者であれば再度確認すべき事柄だろう。
1ヤンデレとはキャラクターの属性であって精神医学的な背景は存在しない。
たまにヤンデレを履き違える人がいる。例えば精神安定剤を飲んだりしている人物=ヤンデレである等々。
そんな事は一切ない。寧ろそういった事を不用意に言ってしまった場合それは差別的なニュアンスを含む事となるので、是非ここで正しいヤンデレ知識を身に着けて節度と良識ある健全なヤンデレスキーになって貰いたい。
2ヤンデレ最古は言葉様…ではないようだ
やはりヤンデレの最古と言ったら言葉様かと思いきや『狂った果実』の月島美夏だ。かくいう私も最初は言葉様が最古参だと勘違いして恥をかいた事がある。さて、これだけではwiki見れば分かる程度の情報でしかない。
こうなればこの『狂った果実』ひいては月島美夏について話を飛躍させる他あるまい。
こっからは読み飛ばしても結構。
月島美夏(以下美夏)はなんと10歳!尚且つハーフだ。
ロリって素晴らしいな!が!それだけではないのだ。彼女の恐ろしさ…それは殺害方法の多様さとその様子をスケッチするという異様な生態にある。
調べると想像を超えてくるスペックが判明し、私も素で「おっふ」とつい口にした。知名度こそないが狂気の度合いではた作品に引けを取らないと思われる。ここ、テストに出ないから覚えない事を強く推奨する。
3ヤンデレに付いての考察
「対象が好きすぎて病む」「煩悶」「嫉妬」「凶行」「独占欲」
ヤンデレの印象としてはこのようなものが多いだろう。
それは正しい。
では何を以て正しいとするか、それは「病み」という語を見れば確定的に明らかだ。
「病み」とは病気の類義語ではあるがその対象は心を指す。
対象が心であれば煩悶や嫉妬、独占欲を内包していても不思議なことでは無い。凶行だってそれらの状態が導き出す結果として矛盾は無い。つまり上記の印象は案外正しいのだ。
「違わい!!ヤンデレはもっと凄いんだ!!そんな先入観ありきの言葉では言い表せないだろう!!」
こういう人も勿論いることだろうと思う。
うん、ちょっと前の私もこのタイプだった。が、文章にするにあたって適切な表現をするならばこの辺りが妥当であろうと言う妥協の上での文である事を留意していただきたい。私とてヤンデレを正しく言語化するには語彙が不足していて歯痒い思いをしているのだ。
ではヤンデレの主な動作の過程を見てもらおう。これはヤンデレ好きで小説に出したいけどどう動かすの?と言ったなろう作家向けのものだ。他の諸君は読み飛ばしても構わない。
デレる→病む→凶行を仕出かす
これだけで十分だ。
「ふざけるな!それだけでヤンデレが務まるか!!」
いやー、これで最初は務まるんだよな。
理由を述べよう。
好きなヤンデレをイメージして欲しい。(あ、惑星クレイじゃない事を明記しておく)
大体コレじゃないだろうか。
要するにヤンデレキャラを書こうとして悩んでいて且つ上記の様な思考を持っている諸君は難しく考えすぎているのだ。骨子はこのテンプレートで構成されている。
騙されたと思って書いてみるのが吉だろう。きっと驚く。クオリティーは徐々に上がっていく事だろう。
私?私は…0が1になった、とだけ。
さて、話は変わるがヤンデレは純粋であると聞いたことはあるだろうか。
これはとある先達の言だが「ヤンデレとは極端であり極限でもある。つまりは極み。極みは純粋と言い換えても差し支えない。よってヤンデレは純粋であるQED」
極みと純粋は全然違うが、その意見は非常に新しい知見に富んだものだと感じた。
ヤンデレとは、他人を想う故の病み、つまり先達の言葉を借りれば極限なのだ。
『純に他者を想う故(の凶行)であれば純粋と言って差し支えない』。であれば頷く人も多かろう。
そして少しでも頷いた聡明な諸君よ、ようこそヤンデレの世界へ。
倫理観を超越した愛情の一端を理解したならば諸君は立派なヤンデレスキーだ。
4続・考察
これが最後のダメ押し。
即ちヤンデレについての需要、時代のニーズについてだ。
諸君らはツンデレものを見た事がある人が大多数だろう。シャナとかね。
問おう、諸君はツンデレ台頭時代にヤンデレを今ほど見た事があるだろうか。
そう、ヤンデレは増加傾向にあるのだ。
増加傾向ということはそこに需要があるということに他ならない。
では、何故ヤンデレに需要が増したのか。
…まあ、『スクイズ』が原因の一端を担っているのは間違いない。
話題性や画面上のインパクト?それもある。
しかし根底は別だと考える。
即ち、ヒロインに求められるハードルの上昇だ。
クソゲーオブザイヤーのエロゲー部門を見れば分かるが、見ない諸君の為に分かりやすい例を出そう。
仮にヒロインが最初から主人公好き好きと機械的に言ってる作品があったとする。
萌えなくないか?
最初はそれでよかった時代もまたあるのだろう。
しかし、時代は確固たる自我をヒロインに要求したのだ。
より現実に寄せながらも疑似恋愛をし、結ばせる。それがニーズだ。
ただ現実に寄せるだけでは生々しい一面が増える懸念もある…。そこで生まれた起爆剤こそツンデレではないだろうか。この時点ではツンデレだ。まだ、ね。
ツンデレについては管轄外だが、当時のヒロインに人格を与える手段のベターな選択になったことからも効果が絶大であったことが伺える。
そして気付いたのだろう。
ヒロインに必要とされるのは『本気』であると。
二次元に於いて、愛し、尽くし、離れない即ちヒロインの『本気』。これが重要なファクターであると。
日本人の『案珍清姫伝説』に端を発する遺伝子が疼く…疼きだすのだ!!
きよひーは良い文明ッ!!
その『本気』度合いを極端に強めたモノ。それがヤンデレ。
つまりヒロインの根底にあるハードルを越える修練進化の果て。だからヤンデレが増加するのも無理のない話ではないだろうか。
さて、ではヤンデレの与える三大カタルシスを以て締めとしよう。
一つ!自身が持っている破壊衝動の代替化!!
二つ!狂う程過剰に注がれる純粋な愛情!!
三つ!自己を全肯定してくれる悦楽!!
以上だ。
ヤンデレスキー達よ、ヤンデレ好きを存分に誇ると良い。
…他人から引かれようとそれが気付けば勲章に変わるはずだ。
ヤンデレよ永遠なれ。