夢に落ちる ~『東方紺珠伝』Stage3から~
夢が宇宙 洪大で焦点が合わない
あらゆるが混ざり合い
それはあらゆるが無い非障壁の永遠空間
夢の白きに 浮くものもあり
それは逆理として恐ろしいほどの虚無だ
三次元内を等間隔を保って伸びるグリッドは
平行そして垂直を続けていく
夢の宇宙に原点は存在せず
総ての位置が始点と終点の繋がる場所
見える星々に辿り着くことはできない
座標交点から離れようとすればするほど
グリッド間は拡張を行って単位距離を無効と成す
夢の宇宙には泡が噴き荒れる
正負xyzの六方向へ伸び進んだグリッドは
不死なるニューロンのよう次元を駆け巡る
非障壁故にそれは終わりさえない
そのグリッド一辺一辺から四方へ垂直に
白く小さな泡が面をつくって噴き出る
泡の壁は連続量の空間を単位に分け
しかしその単位の中では距離が意味を成さず
つまりが永遠空間の入れ子として
宇宙が内に増殖している
この宇宙 嗚呼、あまりに限りなく
満潮のみを繰り返す海だ
夢見る自己は存在しない
夢ももはや存在しない
あまりに遠い
何にも辿り着けない