チューチューチュー
「ささみちゃん、ただいまのチュー!」
いつものように出迎えた、ささみ(♂:ぶち猫)にキスをする。
「ふふふ。間接キスだぁ。」
身体をすりよせてきた、ささみを思わず抱きしめる。
「遅くなってごめんね。デートだったのさ。もちろん、ささみちゃんも大好きだよ~。焼きもちやかないで~。」
彼が、ちょっぴり迷惑そうに鳴こうとも、私は抱きしめるのをやめない。
本当に人は身勝手だ。
身勝手な恋をして、罪悪感を感じながらも幸せに酔いしれる。
平日しか逢えなくても。
二人の間に、未来がなくても。
罪を感じても、好きという気持ちが勝る。