表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
難攻不落のラビリンス ~メイドと一緒にダンジョン経営~  作者: 平行線R
第1章 ダンジョン経営開始しました
7/35

7.6話 自覚、そしてダンジョン作成③

 さあて、困った。こんなの聞いてないぞ。

 てっきり、メイド服とかも着た状態で生まれるもんだと思ってたよ。


 まあ、何はともあれ、この状況は非常にまずい。とりあえず何とかしなくては、幼女を裸で放置する変態と言われてしまうかもしれない。

「あ、うー、おーい、聞こえるか~?」

 とりあえず話しかけてみる。変化はない。

 あれ~?おかしいなぁ。

 と思ってたら、メイドさんが急に口を開いた。

「あー!」

 あー?あー、ってなんだ?

「うーうーあー!」

 あれ?もしかして…………

「あうー!」

 喋れない?

「いー!」

 うん。どうやらそうっぽいな。

 えー、知性、3まで上げたじゃん。なんで喋れないの?メイドだよね?メイドさんなんだよね?これじゃあただの幼女だぞ?

「あうー!」

 と、とりあえず、この状況はまずいんだった。えっと、何か着る物は…………無いな。ひとまず、俺の着てる上着で良いか。


 上着を脱いでメイドさんに羽織らせると、メイドさんは「あー!」と笑顔でこちらに返事をくれた。まあ、何を言ってるのかはさっぱりだけどな。

 ひとまず、ステータスの確認でもしてみるか…………


””””””””””””””””””””


『名前無し』

【Lv】1

【種族】メイド

【系統】デミヒューマン

【ランク】B+++

<基礎能力>

【生命力】40

【スタミナ】20

【魔力】25

【攻撃力】9

【防御力】15

【視力】2

【速度】10

【本能】3

【知性】3

【SC】4

<スキル>

<称号>


””””””””””””””””””””


 あ、名前無しなんだ。

 あれ?名前ってどうやって付ければいいんだろ?

 えっと、マニュアルマニュアル…………あ、えーとナニナニ?ステータスの所を弄ればいいの?あ、この名前無しってところか。オッケーオッケー。じゃあ、さっそく名前を付けってっと…………

「あうー?」


””””””””””””””””””””


三檎(さんご)

【Lv】1

【種族】メイド

【系統】デミヒューマン

【ランク】B+++

<基礎能力>

【生命力】40

【スタミナ】20

【魔力】25

【攻撃力】9

【防御力】15

【視力】2

【速度】10

【本能】3

【知性】3

【SC】4

<スキル>

<称号>


””””””””””””””””””””


「よし、オマエは今日から三檎だ!」

「あうあー!」

「さ、ん、ご」

「あーお?」

「さ、ん、ご」

「あーんお?」

 あ、何か、教えたら覚えそうだな。

「三檎」

「あんお」

 あー、うん、まだ舌が回らないのか。

 じゃあしょうがないな。

 じゃあ、俺のことでも教えておくか。

「俺は、えーと…………アイリス?」

「あいーう?」

 あ、覚えてくれそうだな…………うーん、でも、この名前で教えちゃって良いのかな?でも、俺の今の容姿で元の名前を呼ばれても、傍から見たら違和感だしな…………後々呼び方を変えるのも大変だし、もうアイリスで良いか。

「あいいう!」

「おう!俺はアイリスだぞ!」

「おー!」

 パチパチと手を叩いてやると、三檎も真似をして手を叩いた。こうして見ると、本当にただの幼女なんだが、この先大丈夫かな…………。

 まあ、元からネタ枠だった訳だし、そこまで過度な期待はしてなかったけどな。

 あ、そうだ、ついでだし、俺のステータスももう一度確認してみるか。


””””””””””””””””””””


『アイリス』

【Lv】1

【種族】妖狐

【系統】幻獣

【ランク】S+

<基礎能力>

【生命力】40(+20)

【スタミナ】20

【魔力】70(+50)

【攻撃力】10(+5)

【防御力】10(+5)

【視力】1

【速度】10

【本能】5

【知性】5

【SC】10

<スキル>

<称号>

『幻獣』『妖狐』『ダンジョンマスター』『リアクターの使い手』


””””””””””””””””””””


 えーと、色々増えてるんですが…………チュートリアルが終わったからかな?

 まあでも、色々気になるところはあるんだけど、とりあえず、思ったことを言わせてもらいたい。

「俺、人間じゃないのかよ!っていうか、デミヒューマンですらないのかよ!」

「うー」

 まさか、創造したモンスターよりも自分がモンスターに近いとは思わなかったぜ…………というか妖狐って、人間化すると金髪のイメージがあるんだけど、俺赤毛なんだよなぁ。

「あいいう?」

「ん、大丈夫だ。もう立ち直った」

 今更だ。どうせポジション的には人類の敵なんだし、この際人類なんてやめてやるよ!

 じゃあ、増えた要素、主に称号の確認でもするか。称号の部分をタップして、詳細を見てみる。


””””””””””””””””””””


『幻獣』

【概要】幻獣に贈られる称号

【効果】無し


『妖狐』

【概要】狐と人の姿を使い分けられる妖狐に贈られる称号

【効果】生命力(+20)魔力(+50)攻撃力(+5)防御力(+5)


『ダンジョンマスター』

【概要】ダンジョンマスターとなった者に贈られる称号

【効果】無し


『リアクターの使い手』

【概要】リアクターの保持者に贈られる称号

【効果】無し


””””””””””””””””””””


 なるほど、急激なステータスアップは『妖狐』の称号のせいか。けど、俺、狐になんてなれないぞ?詐欺罪で訴えられないだろうな…………

 まあ、いいや。やることはやった。REは無い。つまり、暇だ。

「あーう!」

「どうした?遊ぶのか?」

「あいー!」

 うん。しばらく―――12時を過ぎてREが1000回復するまで、三檎と遊ぶことにしようかな。靴下を丸めたボールで遊ぶくらいしかできないけど。

「うー!」

「よし、キャッチボールするか!」

「あーいおー!」

 つかの間の平和ってことなんだろうけど、こういうのも、中々悪くないな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ