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難攻不落のラビリンス ~メイドと一緒にダンジョン経営~  作者: 平行線R
第1章 ダンジョン経営開始しました
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1.プロローグ

 ―――ここは、どこだ……?

 目が覚めると知らない部屋にいた。

 いや、洞窟?

 とにかく、ちょっと広めの正方形の空間だ。

 俺は確か、部屋で……パソコンを弄っていた?いや、そもそも部屋にいたんだっけ?

 記憶が少し……いや、結構曖昧だ。


 とりあえず立ち上がり、部屋の様子を確認する。

 壁の材質は石、天井の材質は石、床の材質は石。しかも、凹凸一つない綺麗な石だ。

 部屋の一辺は目測約9メートル。高さは……たぶん4メートルくらいかな。石の壁には割れ目一つなく、出口らしきものは無い。天井も床も見てみたが、見た感じ穴が開いていたりはしなさそうだ。

 そして、目が覚めた時から気になっていた。部屋の真ん中にある発光物。

 見た目は丸い水晶、色は赤。大きさは、直径1メートルくらいか?色の濃淡が流動的に変わっているようにも見える。


 とりあえず、真ん中の水晶以外でできることはした。

 周囲の壁を見るだけじゃなくくまなく触ったし、壁や床をたたいて音の違いを聞き分けようとした。まあ、1回叩いてみたら痛すぎたからあくまでもやろうとしただけで実行はしていないが。

 地球の大気は、約8割が窒素で2割が酸素、次に多いのが……アルゴンだっけ?まあアルゴンなんかは別にどうだっていい。重要なのは、その2割の酸素がこの部屋でどれだけ持つのかということだ。密室、しかも壁は全て石で換気口もないとなると、いずれ酸素が尽きるのはわかり切っている。

 まあそもそも、どうやって俺をこの部屋に入れたのか、という疑問は残るが。

 誘拐なのか自分で入って記憶が飛んでいるだけなのかはわからないが、どこかしらに入口がないと俺がここにいる説明ができない。


 怪しいのはあと一か所。真ん中にある赤い水晶だ。

 これだけが異質な雰囲気を纏っていたので、あえて後回しにした。

 無いとは思うけど、爆発とかしたら嫌だしね。

 とまれ、残すはこれだけ。調べるしかない。

 まず試すのは、押してみて下に出口がないか調べることだよな。それがだめなら次は足場代わりにして天井を調べ……と、へ?

 俺の手が水晶に触れた瞬間、水晶の発光が一段とでかくなった。

 あれ?これマズイことした?爆発とかしないよな?

 次の瞬間、部屋の中に無機質な声が響き渡った。

『プレイヤーの接触を確認。リアクターの情報更新開始。更新終了までプレイヤーへのチュートリアルを行ないます』

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