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ようこそ、異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語  作者: 蒼井 Luke
第1章 伝説の始まり
17/120

17.元いた世界でのお買い物

「よし、異世界に転移して、

金になりそうなものを買ってくる!」


午前、インパルスと決めた事だ。

善は急げだ。


ウィズ、異世界転移の能力について、

詳細を教えてくれ!


『報告:異世界転移の能力とは、

201×年の地球の日本へ転移します。

対象者は、使用者のみ。

ただし、無生物であればアイテムボックスに入れることで、相互に持ち込み可能です。

なお、滞在時間は1時間です。また、一度使用すると、しばらく使用不可となります。』


なるほど、俺しか転移できないのか。

色々と制限あるみたいだな。

まぁ、しょうがないか。


とりあえず、向こうでの金がない…。

資金になりそうなものを持っていって、

換金するしかないか。


う~ん、何がいいかなぁ。

こっちの剣とか鎧とかは

マニアに売れるかな?


よしっ、とりあえず行ってみよう!


ウルティアは、心配そうに話しかけてきた。

「あの、

ご利用は計画的にね。」


どこかの会社のCMみたいだ。


「大丈夫!」


インパルスと話してたら、

俺のエロへの欲求が止まらなくなった!

本をすぐ買って、読みたい!!

アドレナリン全開だ!


「能力 異世界転移!」


俺の周りの地面から、魔方陣が出現し、

俺を中心に、周りの空間に光の文字が包み込む。

淡い光が全身を包み込み…


そして 、俺は、

元いた世界へ飛んだっ!!!



◇◇◇


どさっ。

バサバサバサ。

ずどーん。


いててててっ。

どこだ、ここ?


ウィズ、現在の位置を教えてくれ。


『報告:秋葉原の○△□公園です。』


あっ、あの公園かぁ。

あたりには誰もいない。

よく考えると、

人がいるとこでなくて、よかった。

突然、人が現れたら、大騒ぎになるもんな。


『報告:当初、秋葉原駅前に転移しかけましたので、

急遽、人通りのないところへ転送位置を修正しました。』


マジか!?

秋葉原駅前なんて、危なかった。

大騒ぎになるところだったじゃないか。

よくやったぞ、ウィズ!


『提案:今の姿は、目立ちます。

よって、幻影の能力を使い、

前世の姿に戻ることを勧めます。』


確かに、明らかにこの姿は、

日本には浮いてしまうだろう。

よろしく頼む!


俺は元の22才の姿になった。

よく考えると、俺のいた存在はクロノス神に消されてるんだよなぁ。

家に行ってみたい気もするが、

今回は時間がない。

あきらめるか。


「よしっ、とりあえず骨董品を買取りしてくれる店に行って、日本円に替えよう!」


うわっ、大通りは凄い人混みだなぁ。

店頭のディスプレイを見ると、

今日は日曜日か。

混んでるはずだ。


大通りを歩いていると、

一人の外国人がメイドに勧誘されている。

いやっ、外国人が、

自らメイド喫茶のシステムを聞いているようだ。


外国人と目があった。

俺に近づいてくる。

って、遠くからでも分かるほどの、

凄い美形だそ!


あれっ、もしかして!?!?


美形の男は話しかけてきた。

「朝霧海斗くん!?

どうしてここに!?

あ-、ふむふむ。

異世界転移の能力でこっちに来たのかー。」


!?!?!?


「く、クロノス神さま!?!?

な、何故こちらに???」


クロノス神は、思わず声をかけてしまったのだろう。

バツの悪そうな顔で話し始めた。

「ほらっ、そのー…

異文化調査?みたいな。」


いやいや、異文化調査って何だよ!

そもそも、神さまたちは、

ウルティアへの神力を与えた件で、

神力がなくなってるんじゃなかったのか!?


「そこはほら、

僕は他の神と格が違うから。」


さらっと、凄いことを言う。

一人だけ神力つかえるんかい!


「ところで、提案!

ウルティアに僕がここにいることを

黙っておいて欲しいんだ。

その代わり、君のお手伝いをしてあげるよ。」


また心を読まれた…。

ってか、他の神には内緒にしてるってこと?

バレたら、マズいってことか。


「そこは、察して!」


うん、そうみたい。


「では、手伝っていただくことを条件に、

ウルティアには秘密としましょう。」


ホッとした顔をしている。


「えーっと、ここにきた目的は…

ふむふむ、なるほどね。

朝霧海斗くんがやろうとしてることじゃ、

全然お金に換金できなくない?

しょうがないなぁ。

えいっ!」


景色が変わる。

どこかの山奥だ。


『報告:瞬間移動を確認。

瞬間移動を取得しました。』


「ウィズくん。

この位置覚えておいてね。」


クロノス神、俺のウィズとまで話せるの!?


『報告:了解しました。』


「そだよー。

僕は神!

なんでも、アリなのさ。」


ふんぞり返るクロノス神。

あいかわらずだなぁ。


「さて、やることをやろう。

ここで行うのは、錬金。」

左手を地面に置き、

クロノス神から魔方陣が浮かびあがる。


「錬金!金剛石!」


魔方陣が光、土が金剛石に変わった。


「ここの土は、鉱石に錬金しやすい土なんだ。

金剛石だけじゃなく、色々な鉱石が可能だよ。

さて、やってみて!」


ウィズ、今の錬金は出来るか?


『報告:既に能力を有しています。可能です。』


「よしっ、錬金!」

金剛石ができた。

ダイヤモンドだ。


もしかして、これも行けるか!?

「錬金!」

金鉱石ができた。

金塊だ。


それじゃあ、これも!

「錬金!」

大理石ができた。

家の素材になる。


それじゃあ…。


20分、錬金しまくった結果、

たくさんの金剛石、金鉱石、大理石を取得した。


「さて、それじゃあ、次は僕の行きつけの換金屋ね!

ウィズ、これから行くとこも覚えておいてね。

転移!」


行きつけ!?

もしや、よく地球に来てるのか!?

って、それはムシするんかい!


「ついたよー。

ここは、僕の行きつけ!」


そこには、怪しい男がカウンターで

座っている。


「これはこれは。

ようこそ、おいでいただきました。

本日はどのようなご用件で??」


見るからに怪しい…。


「大丈夫、ちゃんと商業登録してある換金屋だから!

ほらっ、普通は換金時に身分証明書が必要でしょ?

ここは、それがいらないんだ。


あっ、そうそう。

今日はこの金剛石を換金したいんだ。

出来たて、ほやほやだよ~。」


確かに物を売る時には身分証明書が必要だった…。

盗品の可能性があるからだ。

今の俺には身分証明書がないから、ありがたい。


「って!

思いっきりアウトじゃないですか!!」


ん?

微かに神力を感じるような…。


ウィズ、鑑定して特別な何かがないか調べてくれっ!


『報告:職業を確認。

クロノス神のフォローのために、

地球での帳尻あわせに動く残念な人。』


…。

……。


怪しい人、

いや、残念な人、ごめんなさい。

なんか、色々な事情があるんですね…。

君に幸あれっ!

びしっ!


「量が多いですね。

5分少々お待ち下さい。」


5分で終わるんだ!

凄いなぁ…。


「お待たせしました。

全部で12億4701万6000円でいかがでしょうか?」


はいっ???

数字を聞き間違えたかな?


「いつもより、少なくない?

まぁ、いいや。

それで、お願いねー。

即決、現金でお願いします。」


残念な人は、顔を引きつっている。

きっと、いつもこうなんだろう。


現金で受け取ると、

そのまま全額俺にくれた…。

そして、クロノス神の転移で、

会った場所に戻ってきた。


って、マズくないか!?

突然、人が消えて戻ってきたんだそ!?

俺は慌てて、周りを振り返る。


「大丈夫!

転移と合わせて時間を巻き戻したから、

誰も転移したなんて、気づかないよ。」


さすがクロノス神!

まじ、凄い…。

会った瞬間まで時が戻った。


「ありがとうございます。

助かりました!

それでは、時間がないので、

さっそく買い物に行きます。」


そういえば、クロノス神はメイド喫茶に、

興味を持ってそうだったな…。


「そういえば、お勧めのメイド喫茶は、

○△という店ですよー。」


「そうなんだ。

行ってみるよー。」


そして、俺はクロノス神と離れた。


ってか、向こうの世界で、

錬金して金を稼げば、

それでよくないか!?


『報告:クロノス神より、伝言を受けております。

需要と供給に問題が生じるため、禁止しますとのことです。』


ウィズ、いつの間に伝言機能を持ったんだ…。

まぁ、深く考えるのはやめて、

買い物いくか。



~その後のクロノス神~


「すっごい、楽しいーー!

いい店を教えてもらったなぁ。

今度、朝霧海斗くんに何かお礼しなきゃ!」


どうやら、とっても満足したようだ。



~その後のカイン~


とりあえず、本屋だ!

時間があまりない!

ショッピングセンターに行こう!


「○△ショッピングセンターへ転移!」

転移先は、もちろん人がいないとこだ。


本屋に着いた。

どれも至高の一品だ。

選ぶ時間がもったいない。

えーい、面倒くさい!


「すいません、ここからここまで!」


エロ本コーナーの店員、驚く。

あっ、マンガも欲しいんだ。


途中のは、続きが気になるから、完結したので。

「すいません、完結してるマンガも全部!」


やべっ、少女マンガもカテゴリーに入ってしまう。


『提案:私の知識向上のために、専門書の購入を提案します。』


それは、大事だなぁ。

「専門書も、ここからここまで!」


街づくりのゲーム攻略本も忘れず買った。



続いて、食料品売り場。

料理の基本、砂糖、塩、酢、醤油、味噌…。

ええぃ、めんどい!

調味料系、その他色々と全部買おう!

「すいませーん。

ここから、ここまで!」



続いて、植物コーナー。

稲、売ってるな。

よしっ、食べれる系は全部、買おう!

「すいません、食べれる植物、全部!」


文房具も欲しい。

「すいません!

全部!」


その日は、○△ショッピングセンターにとっては、

奇跡の一日であり、七不思議の一つとして語り継がれる日となる。


売り上げは、過去と未来におい、最高となり、日本全店で1位を記録した。

常に下位のランキングだったので奇跡と思えても不思議ではない。


ただし、不思議が残る。

買ったのは個人だ。おそらく石油王ではないかとささやかれる。

そして、大量に買った物をどうやって持って帰ったのか、誰も姿を見ていなく、誰にも分からなかった。


次回、『18.この世界での儲け方 』へつづく。

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