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Infinite universe~新しい神が選ばれるそうです~  作者: スティックのりりん
第一部 冒険の始まり?
3/4

第二章 日程

 すみませんちょっと遅れました。

 どうぞ、ご覧くださーい♪

 「ふっ!」

 

 「はぁ!!」


 今いる所は、さっき姉さんに殺られた熊の野郎に、運命的な出会いをした森の頂 上で一人。

 姉さんに少しでも追いつけるように必死に鍛錬をしている。ここまでやってい  て、熊すら倒せないのにコイツ鍛錬する意味あるかあ?

 って思っている奴もいるだろう。

 仕方ないじゃんかよ~!もともと俺は体が弱かったんだよッ!

 普通に過ごしていたら俺は超絶ガリガリのニートになってる可能性大だぞ!


 「おらッ――――!!」

 

 刃の風を切る音が心地いい。

 それにしても、さっきは可愛いリリアに「謝ろうよ?」って上目遣いで言われち まって即答で

 「Yes」って答えちゃったけど。冷静に考えると俺は何にも悪いことしてねえ  し、謝る筋合いは無い

 様な気がするのだが。オレハワルクナイゼッタイ・・・・。


 今、鍛錬している中に、ふと思ったんだけどさ。

 ――――――時空戦争が始まるのはいいけど【いやよくないけどっ】、舞台は分かっ てるのに。

 戦争開始日程は、まだ知らされてなくね?――――――




                ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■







 「「「「「「現、時空刻(・・・)をもって神の座を譲るもとい――――――時空戦争       の規則を決定する!」」」」」」



 ――――――――――――君たちのいる世界(キークロック)のはるか彼方、生物的概念を持っている生物が一生たどりつけないであろう神聖なる聖典。


   神の国【パルメテウス神殿】――――――――――



現在それを取り仕切っているのは【全能神 ゼウス】の名を持つ   本名   エルビス



「よろしくオネガイシマース!!」

 

 まるで小学校の号令するときの様な間延びした返事をして一礼している神物(じんぶつ)

 

 無名の地球の神 【ウォールガルド】 本名 リク


 地球神(リク)はまだヘラヘラ笑いながら。


 「やっと僕たちは神から生物(・・)に戻れるんだね♪」


 『いいように喋っていると、じゃまだ地球神――――殺すぞ』


 氷のように冷たく、鋭い声を発した。


【海神 ネプチューン】 本名 ユクモ


 その言葉を聞いて一瞬

 眉を ピクッ っと寄せた後にひきつった笑みで。


 「い・・・・今の言葉はイラつくなぁ~♪」


 ユクモは何一つ顔色を変えずに。


 『無名の神の貴様が名あリの私、海

  神に勝てるのか?』


 そういったとたん。


 リクはものすごい神気と怒気を混ぜ込んだ気を放って。

 殺気だった目で立ち上がりながら。


 「今の言葉、訂正しろやコラァ!・・死ぬのはテメェだ。

  存在すらも消し飛ばされてぇのか?」


 そう神殿にヒビクほどの声で言った。


 『ほう・・・・私と殺り合いたいのか?いい度胸をしている』

 

 ユクモはまだ、顔色を変えずに言った。


 そう言われたリクもまだ神気をまとい、もっと目を鋭くさせて。


 「俺にケンカ売った、お前がいい度胸をしてると思うぞ?」


 リクは今にもユクモに突撃しそうな。


 一触即発の空気を漂わせていた。


 ――――――――その時。


 〈なんや。ケンカか?うちも混ぜてな?〉


 さすが神とも言える美しい声音が聞こえた。


 その声の主は――――――――


 【農耕の神 サトゥルヌス】   本名 エルビィー


 エルビィーは、カラカラと笑いながらその輪に入ろうとしていた。


 ≪え・・エルビィーさん。やめてください!あの

  輪に入ったら大変なことに・・≫


 エルビィーを心配してる少女は


 【愛と美の神 ヴィーナス】  本名 リミル


 心配されている、美女のエルビィーは。


 ふっと微笑んで。そしてニヤケながら。


 〈大丈夫や、リミルちゃん安心せえ・・・・〉


 と言って、ゆっくり滑るようなきれいな足取りで

 あの神気のぶつかり合いに混じって行った。











 説明し忘れたが。今ここにいる神たちは全員、生物種だった人たち。

 すなわち、時空戦争で勝ち残った神物(じんぶつ)たちだ。


 

 【全能神 ゼウス】 エルビス


 【新地球神 ウォールガルド】  リク


 【海神 ネプチューン】  ユクモ


 【農耕の神 サトゥルヌス】 ラビィー


 【愛と美の神 ヴィーナス】 リミル


 【商売の神 マーキュリー】 ルーク


 【軍神 マルス】    ブルーム


 【天地の神 ユピテル】   レイジ


 【天の化身 ウラヌス】   シャル


 【太陽神 トナティウ】   ライド


 【竜神 アマル】     タラム


 ちなみにこの中で最強の二人がいる。


 それは【天地の神 ユピテル】ことレイジ


 そしてもうひとりは――――――――――――――




 「「「「静粛に・・・・。三人とも席に座りなさい」」」」


 エルビスも怒りがたまっているのか語気が荒い。


 エルビィーは素直にうなずき。席に座った。だが


 「嫌だね!」

 『断る!』


 と、必ず意見がかみ合わないはずの残りの二柱の神が珍しくそろっていった。


 エルビスはため息をついて、この打開策を探りこう言った。


 「「「「では、二人で摸擬戦をやってもらう」」」」


 そして、息継ぎをして。


 「「「「どちらか片方に立ち上がれないほどの負傷を

       与えた者が勝利条件とする」」」」


 それを聞いた二人は不敵な笑みを漏らした。


       ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ● ●


 パルメテウス神殿の頭上にある。浮いている島。

 そこにある闘技場に、まだイラついているのか分からないが、いつもは

 笑っているのに笑っていない真剣な顔つきで白色の髪の神少年 リク。

 そして、普段道理の何事にも無関心な顔をしている、ライトブルーの

 髪の神青年 ユクモ。


 二人は闘技場の真ん中に12m離れたところで向かい合っている。


 「「「「では。模擬戦の規約(ルール)を説明する」」」」


 エルビスは、手にある紙を見ながら続けて言った。


 「「「「勝利条件は、どちらか片方が戦闘不能にさせたものである。

       使う作戦は自由、能力は使ってもよい」」」」


 「「「「それでは」」」」


 そういってとたん、すべてが無になったかのように静まり返った。


 「・・・・・・・・・・」


 『・・・・・・・・・・ッ』


 エルビスはこの時を見計らったようにとっても大きく息を吸って・・・・。









 「「「「「「「「「始めええええええええええええええええ                               え!!」」」」」」」」」」



 『ふんッ!――――――――――』



 ユクモは能力を発動させた。

 彼の腕に水が渦を巻いて飲み込み。

 長さ2.5mほどの槍とその腕だけに、氷の鎧ができた。


 【海神 ネプチューン】 ユクモ 能力 海王の加護。氷塊竜の力


 ユクモは盛大にニヤケながら。


 『ほら!地球神よ! 我をたのs――――――――――――――――――』


 ユクモは目を盛大に見開いた。

 なんせリクが目の前にもう、いないのだから。

 そしてそのリクはと言うと。殺気を殺して。

 今の一瞬で能力を発動して12mを0.25秒ほどの速さで

 飛び越えて、ユクモの背後に回り首を刈り取ろうとしているのだから――――――。


 『チィッ!』


 ユクモはリクの姿は見えなかったが、一瞬殺気が背後にありとっさに

 身を低くして首を切られるのを回避し、距離を取ろうとしたが・・・・。


 「あまあま激アマ~♪」


 リクにとってユクモの行動は予想範囲内。

 ユクモが後ろに引こうとした時にリクはそれより早くまた回り込み、ユク

 モの両足が浮いたのを狙ってユクモが握っている槍をつかんで、地面に

 叩き付けた。


 「よいしょ~♪」


 地面が叩き付けられたユクモ中心に丸く凹んだ。

 リクは笑っていた。楽しい笑いではなくて、軽蔑の

 笑いで・・・・。


 『ゴハッ――――――――――』


 ユクモは吐血した。

 そして同時に思った。

 ――――――――――――強すぎる――――――――――――

 と・・・・。


 「僕の圧倒的勝利ぃ~♪」


 リクは悶え苦しむユクモに向かって武器を振り下ろそうとした瞬間。








 






 ――――――――――――――『二重覚醒(デュアルスタンド)


 ユクモは静かに叫んだ。

 
















 

 すると、彼を囲むように衝撃波と渦潮ができた。

 これはさすがのリクも危険と思ったのか。

 50mだけ(・・・・・)、後ろに下がった。


 「なぁにこれぇ~?」


 リクは首を傾げた。


 ――――――――――『二重覚醒(デュアルスタンド)


 この技は、海王の加護と自分の能力を掛け合わせる力。

 普通なら掛け合わせようとするとお互いの力がぶつかって

 暴走(イグニス)してしまい。

 実現は不可能だ。

 だが彼『ユクモ』はそれを制御できた

 唯一の男神だ。




 渦潮が破裂した。

 そこには、蒼い稲妻を纏い。皮膚の所々に美しい竜の鱗があって。

 先ほど槍がもっと派手になり。

 腕だけだった鎧が全身に装備されているユクモだ。

 ユクモは蒼い髪をたなびかせて、先ほどと違い。

 自分より力が上の者に対しての挑戦的な竜の目を

 向けて、槍を担いでこう叫んだ。


 『海竜王(オーディン)咆哮(ハウル)――――――――ッ!!」


 ユクモは思いっきりリクに向かって槍を――――投げた。


 槍はものすごい勢いで10m・15mとリクに迫ってくる。

 その間、槍は勢いだけではなく渦を巻き時空を歪ませた。

 

 リクは槍に対して、自分の剣を上から下に振った。


 「カス・・・・」


 ――――――――――――――――――爆散。


 闘技場に砂埃が舞っていた。

 他の神は、ユクモが勝ったと思っていた。

 砂埃が引き、そこに映っていた物に驚愕をあらわにした。

 ―――――――――――他 二柱の神を除いて。


 そこに映っていたのはあぐらを掻いてふあぁっと

 あくびしているリクと壁に張り付いて白目を剥いているユクモ

 がいた。


 

 ―――――――――――――そう・・・リクはただ剣を上下に振っただけ。

 振っただけでこのありさまだ。


 そりゃあ驚くだろう。

 なんせリクが今倒したユクモは神序列 暫定三位だから。


 「「「「勝者 地球神 ウォールガルド――――――――――ッ!」」」」


 エルビスはこの結末を知っていたかのように、笑みを漏らす。


 「「「「さすがは、レイジのダチだ・・やるではないか」」」」


 エルビスに話しかけられたレイジは薄く笑って。


 〔すごいよ。僕のお友達は・・・・〕


 レイジはそういって神殿に戻っていった。


 エルビスは苦笑いしてこう言った。


 「「「「これは治すのに1日はかかるだろうな・・・・」」」」


 ―――――――――ちなみに一日は人類刻で一年を意味する言葉である。


 

  


 


                  ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 西暦3028年 10月23日 秋


 今日はメリカ村が大騒ぎになっている。

 だって時空戦争始まるっつても日程や規約がわからなかったからな。

 それが明白に分かったのだ。空に焼かれた文字で・・・・・・。


 俺はリリアと家事をやっていた。

 そしたらいきなり浮かび上がったのだ。


 時空戦争に出ていく人がいるから村中大騒ぎだ。そこには






 時空戦争 規約


 一.舞台はキークロック全体


 二.場所が広大なので敵と遭遇(エンカウント)しない

   可能性があるので。虹色の羽に一分間だけ

   すべての敵の場所を把握できる術式を埋め込んだ。

   ただし24時間で一回しか発動できない。


 三.時空転移はランダムに出現するホールで移動可能。


 四.敗北すると虹色の羽を撤去されて、死ぬ。


 五.戦闘時は自然に人払いされる。関係者以外は死なない。


 六.神になれるのは10人。


 七.その10人は現神との対戦をしてもらい。勝ってもらう。


 八.参加人数 不明


 九.チームを組んでもよい。二人一組でも可。


 十.開始日程は明後日 10月25日


 十一・言語は全国共通に改ざんする。


 

 









 これを見て俺は。

 「ひゅ~♪本格的・・・・」


 と口を呆けて言った。



                 【続】









  

 




 


 


 面白いと感じたり面白くないと感じたり普通と感じた人は。

 評価、ブックマークお願いします!!


 次は次回予告で!

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