よく考えてみると
今、小説を書いている。それも当然だ。こうやって読んでもらっているのだから当たり前のことである。こうやって小説を書いているということをよく考えれば、ある意味ではあの時に言ってたことが本当になってしまったのかもしれない…
今から約二年前、中学二年生の時のことである。と言っても年明け以降の事だった。中二のときに立志式というのがあった。この時にステージに立って「僕の将来の夢はスポーツ選手です。」とか「私は看護師になりたいです。」など将来の夢を言うことになっていた。この当時将来の夢なんて全くなかった。今でもやりたいことの方向が大体思いついたぐらいだ。本当にこの行事をどうやって乗り越えるか困っていた。
カード(将来の夢等を書いたもの)も提出日近くになっても思いつかなかった。何か無理矢理でも書かないと…と思ったが、やはり思いつかない。書かないと発表できないと担任にも言われた。何か適当なのでも書かないと…と思った。ちょっとでも興味あることでもいいと言われたが、やはり思いつかない。
そういえば、こんなこと言ってた人が言ってたっけというのを思い出した。英語の先生が、
「英作文を書くときは本当ではなく、嘘のことでもオッケーです。書きやすいのが大事です。」
と言っていた。ならば、これも本当のことでなくてもいいのかなと思った。しかし、あまり気が進まなかったが、やむを得なかった。なので、嘘のことかつ少し興味あることということで書いたのが…
「小説家」
だった。
発表の時は恥ずかしかったが、終わって少しほっとした。本当になるかはとかは別に気にしなかった。ただ、二年後にこうなっていると知らずに…
そして、二〇一四年六月ごろ。あれから約一年二ヶ月が経った。あることを調べていてこの「小説家になろう」のある小説にたどり着いた。その小説のあらすじを読むと面白そうだったので読み始めた。するとはまってしまったのだ。第二話、第三話…とどんどん読んでいった。ただ、いちいち検索して見つけるのも面倒くさかったので、普通(Webサイト)にブックマーク(お気に入り)に入れていた。
その後、小説も書けることも知った。会員登録をするとできることを見るとしおりが挟めることも知った。やはり、会員登録しようと思った。また、登録して初めのほうから小説を書き始めたほうがいいと思って少し書くネタを考えたのを踏まえて八月七日に登録し、翌日の八日にはデビュー作品、「公共交通機関乗車体験記」の第一部分を書きあげたのだ。
そして、これを投稿した十月十一日。これで四作品目となった。登録から二ヶ月以上が経ち累計文字数も既に一万文字を超えていて、操作も慣れてきた。今後も僕は書き続けていく―。