side アラン11:04
シュウイチ達が家を捜索しているだろう時、俺は外の物置小屋に来ていた。
「さてと、なんかいいものはないかな」
小屋の扉を開け、中を見てみた。
「これは…大変そうだ」
大量の箱が積み上げられていた。
「面倒だな、でも仕方ないか」
嫌々だが、武器になりそうなものを探すことにした。
~10分後~
「結局これだけか、ったく歴史マニアめ」
箱の中身は大抵、博物館にありそうなものばかりだった。それも模造品ばかり。だがその中でも、何故か本物が混じったりしていた。
「先輩、なんかいいもの見つかりましたか?よろしければお手伝いしましょうか?」
アマネが手伝いたいとやって来た。
「いや、もう探し終わったよ。充分な収穫はあったぜ」
さっき見つけたものの中に、旧式だが本物の銃が混じったりしていた。弾がないものもあるが。
「そうですね、確かにこれだけあれば充分すぎるぐらいです」
「そっちはどうだったんだ?」
「今のところ2つだけです。」
「そうか、これ以上探しても何も見つからなそうだ、そろそろ切り上げようか。」
「はい、じゃあそう伝えてきます。」
アマネは家に戻っていった。さてと、俺も戻るか。
その時少し遠くからだろう、爆発音が聞こえた。
「なんだ…今のは?」
記者としての本能だろうか、スクープの匂いを感じた。
「先輩!今の…爆発!」
「ああ、スクープの匂いがするぜ。」
俺達はシュウイチ達と一旦合流して、事情を話し武器を分けたあと爆発の正体を探りに行った。
~7分後~
意外と爆発の起こった場所は近場で、走ったらすぐに到着した。
「こいつは…PKFのVTOLじゃないか」
PKFとは平和維持軍(PeaceKeepForce)の略称で、俺は元々PKFだった。
「今回の事件にも介入することになったのか。だが奴らに今回の事件は解決出来るのか?」
「無理だと思います。」
アマネが即答した。まぁ、それもそうだ。実際UD研究事件の時に、奴らは混乱して感染してない民間人を殺してしまった。そして挙げ句、感染してしまい、俺達に襲いかかってくるという結果に終わった。
「確かに役にたたなそうだよな。」
俺は話しながらカメラのシャッターを切った。
その時誰が、 やってくるのが見えた。
「ヤバい、アマネ誰か来たぞ、隠れろ」
「あ、はい」
誰だ一体。ってあれは、PKFじゃないか。
彼らの会話を聞いてるとユーリ、ジョージ、トモノリという名前が出てきた。それが彼らの名前だろうか、だが問題は。
「おい、あのトモノリって日系人。ずっとこっち睨んでるぞ。」
トモノリと呼ばれた男は、勘がいいのだろう。ずっとこっちを獲物を見るような目で見ている。
その時ジョージと呼ばれる男が大声を発した。感染者を助けようとしたらしい。確かに初めて感染者を見たら、普通の人と見分けはつかないからな。
その時、こっちに感染者達が向かってくるのが見えた。数は10ぐらいだろうか。
「アマネ、本当にヤバいぞ」
「なんですか?…っ!あれは確かにヤバいですね」
こっちの手持ちはさっきの木刀と拳銃各一丁ずつだ。
「助けを求めたほうがいいんじゃないですか?」
「全くもってその通りだ。おーい、助けてくれ!」
PKFの連中に大声で助けを求めてる。すると隊長らしき人物が、銃を向けてきた。
「誰だ。所属と名前を言え、それと後ろの奴らはなんだ。」
「フリーのカメラマン、アラン・グライムスだ。で、こっちは相棒のフリーライターのスオウ・アマネだ。そんなことより後ろのあいつらを退治してくれないか?」
「なぜだ?ただの負傷している民間人にしか見えないが?」
「奴らはもう人間じゃない。早くしないと、そこにいるお前の元仲間みたいに化け物になるぞ。」
「てめぇ、レイのことをよくも…。」
ユーリという男が突っ掛かってきた。すると、ジョージは何かに気づいたのか。
「やめろ、ユーリ。彼らは英雄だ。ニュースを見ないのか?あの"アラン"だぞ?」
ユーリを止めた。
「どういう…ああ!思い出した!あのアランか!」
俺はそれを聞いて少し変な気持ちになった。
「俺ももうそんな有名人か。まぁそんなことより早く助けてくれ、かなりヤバいぞ」「ああ、そうみたいだな。トモノリ!ユーリ!行くぞ!」
彼らは俺達という民間人を守るため。感染者に勇敢に立ち向かっていった。だが
「なんだこいつら!?銃が効かない?」
「…っ!?」
「ったく、見てられないな。おい!お前ら!」
俺は大声で彼らに叫んだ。
「頭を狙え!それが一番有効だ!」
「頭だな、よし!二人とも、聞いた通りだ!やれ!」
彼らは確実に奴らを倒していく。
「最近の武器は凄いな。俺が現役だったころと大違いだ」
彼らは最新鋭の装備を使っていた。トモノリは刀と銃が一体化したガンブレード、ユーリはレールガンのような機構のライフル、ジョージは集弾率を調整できるショットガンを使っていた。
「先輩後ろ!足元!」
「なに!」
振り返った先、足元にレイと呼ばれた感染者がいた。
まずい!やられる!
そう思った時、レイの頭を銃弾が貫通した。
撃ったのはユーリだった。
「仇は、取るからな」
ユーリがそう呟いたのを聞いた。
「終わったぞ。」
奴らを全て倒し終えたようだ。
「さてと」
ジョージは俺を見て「お久しぶりです、"元"隊長。」と言った。




