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side アラン03:01

登場人物紹介


ヘレン・A・高見沢 推定18歳 職業不明


全てにおいて謎の女性。本人いわく、叔父の家にこようとしたら、今回の事件に巻き込まれたらしい。その正体は…?

「さてと、今回起こったこの事件についてだが。…これは俺とアマネが数年前に報じた、UD研究が関連しているはずだ。」

俺は自身の記憶を頼りに説明を続けようとする。

「質問でーす。」

「なんだヘレン。」こいついつの間にこんなに元気になったんだ?

「そのUD研究ってなんですか?」

「UD研究…正式名称アンダーソンズデッドマン研究は、中東の極秘地下研究所で行われていた狂気の研究だ。その内容は細菌兵器の開発。その細菌兵器はただ感染しただけでは意味はなさない。感染してから死ぬことが発症の条件となる。」

「なんで感染しただけじゃ意味がないんですか?」

ちょっと黙ってくれないか。とは言えない。疑問だらけだろうからな。

「さあな、恐らく自身や仲間の発症を防ぐためだろう。…話を戻そう。発症したら、先ほどヘレンが言ってた"変な奴ら"になってしまい、新鮮な肉を求めてさまよい始めるだろう。その様子はさながら、ホラー映画に登場するゾンビだったな。」

今でもあの恐怖を覚えている。もう二度と関わりたくないランキングぶっちぎりの一位を飾るな。

「ちなみに噛まれたり、直接細菌を浴びたら感染するから気をつけるようにな。あと細菌は空気中では生きられないから、空気感染はまずないぞ。」

ここでシュウイチが挙手をした。

「アラン、ちょっと聞いていいか?」

「なんだシュウイチ。」

「死ぬ必要があるなら、どうして奴らの数が増えていってるんだ?」

「いい質問だな。それは奴らの唾液は猛毒で5分で治療しないと死に至るからだ。」

「ってことは、噛まれたら感染しなくてもアウトってことか?」

「早い話がそういうことだ。あと、捕捉説明だが、希に適合者がいるらしくてな。適合したら超人的な回復力を手に入れるらしくてな、しかも奴らのようにはならないらしいんだ。まぁもともとこの実験は、適合者を探し出すためのものだったしな。あのゾンビどもはただの失敗例だ。」

我ながら冷たいことを言っている。だが、そんなことを気にはしていられない。

奴らに同情したら、いざって時に生き残れない。

「あと、これも希にだが、変異種ってのがいてな。こいつらは厄介だ。相手にもよるが、基本的に逃げるしかないな。」

あいつらで何度危険な目にあったか。

「説明は以上だ。何か質問は?」

「はい、なんでそんなに詳しいんですか?」

またヘレンか。

「それは、この事件に関わっている研究を調査したのが、俺だからだ。」

「私も一緒だったのよ。」アマネが捕捉する。

「じゃあ時間の都合もあるから、これで今日の集まりは終了とする。みんなゆっくりと休んでくれ。」

ブツッ。

部屋が暗くなったな。どうやら停電したようだ。周りの慌てる声が聞こえるな。

「なんだ、停電か?」

「きゃあ!シュウちゃん!」

「ああ、大丈夫俺はここにいるよ。」

「シュウ~、怖いよ~。」

「黙ってろ、ヘレン。」

「なんなの、この扱いの差は。」

「はぁ、みんな落ち着いて。」

まぁいいか、こう見えて、暗闇でも目はきくんだ。さてと、ブレーカーはどこだ?

「おいアマネ、ブレーカーどこにあるか知ってるか?」

「確か、キッチンの近くだったと思います。」

「わかった。」

とりあえずキッチンを目指す。

あったあった、これだな。

「電気点けるぞ。」

…あれ?おかしいな、点かないぞ。

何度も試したがやはりだめなようだ。仕方ないか。

「まだ、点かないのかよ!」

シュウイチのイラついたような声が聞こえる。

「みんな、落ち着いて聞いてくれ。電気が点かない。」俺は仕方なく正直に告げた。しばらくの沈黙が続いた。

「マジかよ。」

最初に声を漏らしたのはシュウイチだった。

「マジだ。けど大丈夫だ、家の中なら安全なはずだ。」

「ならいいんだが。」

「さて、今日はもう遅い、もう寝るとしようか。」

そうして、俺達は眠りについた。

明日から大変になりそうだ。

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