side アラン01:32
なにやらパニックを起こしている修一の話を聞くと、どうやらさっきの銃声は男が自殺したことによるものらしいな。
「―それで、俺パニクっちゃって。」
「そうか…、まぁ初めて死体を見たんだろう?怖いのは当たり前だ。」
「そう…かな?」
「ああ、そうだ。まぁとりあえず、俺はその死体を調べるよ。」
「じゃあ俺達はどうすれば?」
「こういうことを言うとアレだが、この家はもう主がいないから俺達で使わしてもらおうと思うんだ。だから、他の部屋も調べておいてくれ。」
そう言うと、あいつは面食らったあとに。
「わかった。」
と素直な返事を返した。
「…死因はやっぱり左から頭を撃ち抜いて即死ってとこだな。状況から察するに自殺だろう。遺書が置いてあったからな。」
死体を調べながら死因等を分析する。ちなみに遺書の内容は主に、離婚した元妻と自分の子供たちへのメッセージだった。
しかし、この男見覚えがあるな。誰だったかな?今までの事件をまとめたファイルはホテルだ。今じゃ確認は取れない。
その時何かの気配を感じた俺は、すぐさまその気配がする方へと顔を向ける。
「アランさん、ちょっと来てほしいのですが。」
なんだシュウイチのガールフレンドか。
「どうした、ええと…。」
「茜です。秋野 茜。」
「ああ、そうだ。アカネ何があったんだ?」
「それが、物置小屋から変な音がするので、調べるのを手伝ってほしいのです。」
「そうか、わかった。手伝うよ。」
変な音か。感染者じゃなければいいが。
「あ、そうだ。ちょっと待ってくれ。」
俺は念のため死体に握られていた拳銃を取りに戻った。万が一奴らだったらを考えてだ。
物置小屋まで向かうとシュウイチが物置小屋の前に立っていた。
「シュウイチ。」
「アラン、どうしたんだ?その拳銃。」
さん付けがなくなったか。話しやすくなったな。
「これか?ちょっと死体からお借りした。」
「そうか、そんなことより。物置小屋から変な音がするんだ。またさっきの奴みたいだったら、俺じゃ多分どうにもならない。だから場数を踏んでそうな、あんたに頼もうと思ったんだ。」
「わかった。じゃあ物置小屋の扉を開けてくれ。」
「わかった。じゃあ、行くぞ!」
俺は銃を構える。物置小屋の扉が開く。
さて鬼が出るか、蛇が出るか?




