プロローグ
初投稿初連載です。まだまだ未熟者ですので、指摘などあればお願いします!
それから更新は遅いほうだと思います。
「今日はいい天気だなぁ。」
俺、周防 修一が小さく呟いた。本当にいい天気だ、天気予報で雨が降ると言っていたのが嘘のような快晴だった。
「シュウちゃん何してるの?のんびりしてたら、船が行っちゃうよ。」
「ああ、ごめんごめん。」
この俺のことをシュウちゃんと呼ぶのは幼馴染みの秋野 茜。小学校に入学したころからの付き合いで、いわゆる腐れ縁ってやつだ。おっとそんなことより船が行ってしまう、急がないと。
なんとか船に間に合って、景色を眺めていたら茜が話しかけてきた。
「えへへ、久しぶりの旅行だねシュウちゃん♪」
「そうだな、7年振りじゃないか?」
「あれ?そうだっけ?まぁいいや、シュウちゃんと久しぶりにふたりきりだし♪」
そんな感じで話していた。確かに久しぶりにふたりきりも悪くないな。と思っていると、急に背後から何かが抱きついた!?
「うわぁ!」
「修一。久しぶり。」
「だ、誰!?って姉さん!」
よく見るとそれは周防 天音、俺の義理の姉だった。ちなみに姉さんは世界を旅するフリーライターで、家にはめったにいない。
「なんで姉さんがここに?今はヨーロッパにいるはずじゃなかった?」
「昨日まではそうだったけど、今日から"アトランティス"10周年記念祭の取材よ。」
「へぇ~そうだったんだ。」
アトランティスとは人類史上初の人工海上都市で、この船の行き先でもある場所である。アトランティスは娯楽施設が多く、砂浜もあるため海水浴も楽しめる。旅行にはうってつけの場所だ。ちなみに年間20億人の人々が訪れるらしい。そんなことよりも…
「姉さん、早く離れてくれない?周囲の視線が突き刺さるんだけど。」
この姉を引き剥がしてでもこの状態をなんとかしなくては。しかし、当の本人は。
「あ、茜ちゃん久しぶり!」
「久しぶり!天音お姉ちゃん!」
無視された、それで普通に挨拶しているし。それにこの状態で会話するなよ。誰か助けてくれ。そう思った時。
「アマネ、何をやっている?そろそろ着くぞ。」
金髪で碧眼の男がやって来た。明らかに外国人だけど日本語ペラペラだな。
「えっ!もうそんな時間ですか!?わかりました!」
「ああ、早く降りる準備をしろよ。…ん?確か君はシュウイチ君かな?」
俺に話しかけてきた!名前も知ってるし。
「はい、俺の名前は確かに修一ですけど、なぜ俺の名前を?それにあなたは一体誰ですか?」
「ああ、申し遅れたな。俺はアラン・グライムス、フリーのカメラマンで君のお姉さんとコンビを組ませてもらっている。君のことはよく聞かせてもらっているよ。彼女、いつも君を気にかけているみたいだね。」
「そうだったんですか。では改めて周防 修一です。」そう言って俺は軽く会釈をした
「これはどうもご丁寧に。」
そういえば気になることがあったな。
「あの、少し聞いても「シュウちゃん。もう着くよー。」…わかったー、今いくー。それではまたいつか。」
「ああ、またな。」
結局聞きたいことも聞けずに別れてしまった。まぁいいや、また会えそうな気がするし。
そんなやり取りを経て、ようやくアトランティスに到着した。
「ヤッホー!到着!」
「こらこら、はしゃぐな。」
俺は笑いながらはしゃぐ茜を注意した。
「いいじゃない、無礼講ってやつよ。」
なんか間違えてないか?内心そう思いながらも、俺も心を踊らせていた。
これから起きることも知らずに。




