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お財布は軽くなりました リメイク前

此処にきて普通に読んで、真壁が誰だかわからない事態が発生していた……

もう直したけど主人公の名前分からない小説って……

「ん~……死体はもう下げられちゃったのか~」

朋和は、残念そうにつぶやく。

先程まで、東京駅の屋根にあったであろう死体は、既に袋の中へと詰め込まれていた。

「……まぁ、見たかった訳じゃないけどね……」

別に、自分は死体が見たくてしょうがない狂人じゃない

どうしようかと、辺りを見回していると、一人の刑事と目があった。

「おっす~」

と、気の抜けた声を上げながら小走りにやって来た大男は、朋和の前で立ち止まった。

「久しぶりっす。朋和さん」

「こっちらこそ久しぶり。宇能平(うのだいら)さん」

目の前に立つ、大男は朋和の友人の警官、宇野平(うのだいら)葛平(かっぺい)

「どうしたんっすか、こんなところで」

「いや、少し、この事件が気になってね」

すると、葛平は意外そうに

「へぇ、朋和さんにも野次馬精神はあるもんなんっすね~」

と、言いながら胸を叩き

「何か質問があれば、今、本官に訊ねるっす。ちょうど科学班が来るのを待っていたところっすから」

そういいながら、偉そうに胸を張った。

「うん。そいつはいいや。じゃぁ、一寸聞こうかな」

そういうのを一般人に言ってはまずいのではないのかと思いながら、訊ねる。

「何でもどうぞ!!……っス!!」

「ズバリ、今回の事件は真壁が必要なたぐいなのかい?」

その一言に、葛平は胸を偉そうに張ったまま硬直する。

「……?」

不思議に思っていると、徐々に動き出した。

「……な……な、ななな何を言ってるんスか!?」

驚愕の表情を浮かべ、唾を播き散らせながら言う。

「あんな信用の無い非科学的な事しか言わない連中が必要とでも!?否!!不必要!!必要なしっス必要なし!!時代は科学!!摩訶不思議(オカルト)はもう終わったっす!!世は論理!!言い伝えは出る幕なしっス!!」

ものすごい剣幕で喋りきったあと、付け加えるように言う。

「……だいたい、朋和さんはあいつらに出資して本当によかったんスか?……お金があるとはいえ、ちょっと道楽に走りすぎっス」

「……ハハッ、そうか、ありがとう……」

微妙な笑顔を浮かべながら、顔に着いた唾をハンカチで拭きとる。

(……自分だって、摩訶不思議(オカルト)は信じていない。だけど、沙耶はあれほど熱心に教えてくれたんだ。きっと、あるんだろう。想像もつかない、自分が知らない世界が)

「……まぁ、彼に出資した事は後悔しちゃいないよ。若者一人助けたと思えば、安い買い物だったさ」

言いながら、ポケットにハンカチを仕舞う

「それに、彼は俺の友達だ。信用はしてるさ」

「……朋和さんがそれでいいなら、本官は何も言いませんけど……あと、摩訶不思議(オカルト)は関係ないって、今に解るっス。もうすぐ科学班が到着する頃っスから」

最後に、付け加えて葛平は元の場所に戻る。

「今の警察見立てでは、犯人は男性っス。女性じゃあそこまで死体を引きずりあげれないっスから。多分、本官並みの巨漢だったんじゃないでしょうね……。あと、死体からは全て、内臓が抜き取られていたっスから、臓器売買が目的だと思うっス。一応、そのルートは今洗ってありますけど、貧民街などには立ち寄らない方が身のためっす」

「了解」

あいさつを交わし、朋和はその場を後にした。

「さて……真壁の奴、元気にしてっかな~」

非日常を、撒き散らせながら。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「……なぁ、何時まで食べ続けるつもりなんだ?」

頬杖をつきながら、訊ねる。

「もーひょっひょまひゃれひょ!!(もうちょっと待たれよ!!)」

口の中いっぱいにお揚げを詰め込んでいるのは、黒い服をまとった金髪女性、アリサだ。

「お前さぁ……うどん屋でお揚げしか食わないってどういうことだよ……」

呆れたように、頬に着いていた手を額にやって、溜息をつく、これまた黒づくめの青年は、真壁直哉だ。

ソレを聞いたアリサは心外だと言うように、

「……もんひゃふぉ!?(なんじゃと!?)」

と、身を乗り出して口の中に入れていたお揚げを撒き散らしながら、叫んだ

「……お前喋るなら一旦口の中の物を飲み込んでからにしろよ……」

顔中に着いた油揚げを手拭きでぬぐいながら、言う

「~~~~~ッ!!」

ソレを聞いたアリサは顔を真っ赤にしながら咀嚼する口の速さをさらに速めた

……暫くして、ようやく全て飲み込んだのか、水を一杯飲み、激しく呼吸した。

「~~ッはぁ!!はぁ、はあ!!」

「……息を止めてまでして噛むからそうなるんだ」

「うる、っはぁ!!さぃ!!っはぁ!!」

「まぁまぁ、もう一杯水でも飲んで……」

真壁が差し出したコップを、ひったくる様に奪い取り、一気に飲み干した。

「……で?落ち着いた?」

真壁がそう、訊ねると、

「落ち着いた?ではないわ!!」

アリサが何度も机を叩きながら抗議の声を上げた

「主、この店の油揚げのうまさがわからずにいてどうする!!」

「……どうって……別にいいだろ、解んなくても」

すると、アリサは

「良くないわ!!」

と叫び、もう一度机を叩いた。

「儂も最初は半信半疑じゃった!!じゃが、この店の油揚げは本物じゃ!!」

皿に乗ってる油揚げを一つ摘み、目の前にぶら下げる。

「どうじゃ!!この、これ程の汁をすすってもなお、垂れることなく強調されるハリとそこににじみ出る、油の美しさを!!これはまさに黄金!!幾ら食うても飽きが来る気配すら感じぬわ!!」

さらに身振り手振りを加えて熱弁する。

「このように普通のものより大きくても、一切の品を損わぬ美しさ!!そしてこの切り口を見るのだ!!この切り口は……」

「あぁ、もう解ったから。あれだ、今度からお前にあげる油揚げはこの店の奴にするから。今日は取りあえずその辺にしておけ」

ソレを聞いたアリサは

「ほ、ホントか!!」

言うと同時に手をついて顔を寄せてくる

「うぉっ……何をわざわざオーバーな。……あぁ、本当だよ」

「絶対じゃな!!言質を取ったぞ!!」

と、言うや否や店主に向かって

「店主!!この油揚げ、20枚買った!!」

大声で注文をした。

「20ってお前っ……」

そのケタ外れの数字に真壁は顔を青くする。

「おい、いくら朋和が支援してくれてるからって、金の無駄使いは……」

「解っておる!!大丈夫じゃ!!金子の事なら心配いらぬ!!」

「……ホントに大丈夫なのかよ……」

組んだ腕に、顔を埋める。

「さぁ、主よ、財布を寄越すのじゃ!!支払ってくる!!」

その言葉に、真壁は懐から財布を取り出して、アリサに預けた。

(相当軽くなって帰ってくるんだろうなぁ……)

そんな事を、思いながら。


どうも、岡部です。

ヤバい。話が全く進んでない……

まぁ、何とかなるでしょう。

無駄に、鬼編とか鉄人編、天皇編といった夢は膨らんでいるんですけどねェ……

あぁ、過去へんもおそらくやると思います。

……つか、まだ朋ちゃん魑魅魍魎が存在してる事気付いてないのかよ……

ペース上げねぇと、8話くらいまで導入の話になっちまう……

まぁ、異変の解決自体はすぐに終わる予定ですけどね。

沙耶がめんどくさいんですよ。沙耶が。

う~……超前途多難だな……


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