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the SteamPunk.THEORY(ザ・スチームパンク.セオリー) リメイク前

第2話に少し、抜けていた点を加筆しました。

……第2話がものすごくザルなことになってるな割と致命的なとこ書きぬけてたし……書きなおした方が……。

あ、あと朋ちゃんは沙耶に恋愛感情は抱いておりません。

それでは第4話の始まりです。


「ん~……おっ“大神式チェックバルブ”だ。珍しい物入荷したな~」

棚にある無数のバルブを弄りながら、朋和は感嘆したように言う。

此処は『ガレージ』。帝都に無数にある機巧部品販売店の一つだ。

「だろ?そいつを手に入れるのは少しばかし手間がかかったんだぜ」

カウンター越しに得意気に話す作業着にゴーグルといったいでたちの“彼女”はこのガレージの持ち主、阿利山瓶子(ありやまへいじ)だ。

「なんたって、クラッキングポイントこそ悪くはねぇが、偏屈老舗の大神式だ。バルブ自体の特性が強すぎて使いにくいったらありゃしない」

「このご時世、完全木製のバルブなんて、時代遅れも過ぎる……だろ?」

「その通り。まぁ、もっとも大神式の木製バルブに限っては、そうじゃないがな」

「そうだ。こいつはどういうからくりを使っているかは分からないけど、ある一定の圧力まで達したら、自動でバルブ本体の木から蒸気や液体が流れ出すっていう仕組みが、安全弁の代わりになっている変わり者バルブだからな」

バルブを弄りながら、朋和は続ける。

「その特性のため、人体に害のある液体を使う所や、人の傍に設置するのには危険だけど、サイズのコンパクト化に成功。自動機巧(オートマタ)だけには打って付ってわけよ」

「まぁ、どちらにせよ自動機巧(オートマタ)は人が傍にいるのを前提とした物だ。その点、コイツは狙いどころが完全にずれている代物だ」

最後に、瓶子が締めくくる。

「さて、どうする?今買ってくれんなら、売るけど。この間大神が買おうとしていた工場が一つ、白瓜(しろうり)とかいう新規の会社に買われちまったからな……生産中止になるかもわからんし、ちょっと値上げして、5円67銭ってとこだな」

腕を組み、払ってみろと言わんばかりに言う。すると

「うん。買いだな」

と、朋和は即決した。

「お前……普通、バルブなんかに5円もつかわねぇぞ……ソレを即決って……」

「ハハッ、それが成金ってことさ」

皮肉に笑いながら朋和が言う。

「……まぁ、まともに機巧何かに手を出すのは成金と貴族くらいしかいねぇしな……まぁいい。さっきのは冗談だ。適正価格で3円54銭だ」

「2円もぼったのかい?酷いなぁ」

笑いながら、わざと心底傷ついたような顔をする。

ソレを見た瓶子は

「うるせぇ。……あと、その顔気持ちワリィから余所でやんのはやめとけ」

「はははまたまた御冗談を……嘘、ホントに?」

「あぁ、気食ワリィ」

「結構自信あったのに即答って……」

肩を落とし、項垂れる。今度はホントに傷ついたようだ

「まぁ、そういうこった。あと、個数と配達はどうする?」

「どういうことだよ……まぁ取り合えず15個ほど。んで、配達は明日の午後4時くらいに」

注文を即座に瓶子は紙に書いていく

「あい、わかった。配達料はまけといてやるよ。嘘をついた詫びだ」

「ほんとかい?ありがとう……」

項垂れていた顔を少し上げ、

「それはそうと、自動機巧(オートボット)はどうしてるんだ?」

と、問う。

「あぁ、ハ式(自立思考式)参型(人型)の事か?」

「あぁ、そうだ」

「あいつは今お爺のとこにメンテに行ってる。鬼神式動力機構と鈴神式温度調節炉がやっぱり、相性悪かったみたいだ。加熱暴走起しかけてた」

「やっぱりそうなったか。だから螺子式採用のポンコツ鈴神じゃなくて蒸気式採用の堀口式にしとけばよかったんだ」

偉そうに、腕を組みながら言う。

「……でもそれだとただでさえ部品が蒸気式ばっかりなんだ。圧縮蒸気を高性能循環炉に入れても数十時間で停止するぞ」

「いや、大丈夫だ。問題ない。圧縮蒸気保持装置を伊禮(いれ)旧型のじゃなくて、兼山新型にすれば、小さいし、2台つめれる」

「でもそれじゃぁ……」

ジリリリリン!!!ジリリリリン!!!

瓶子が何かを言いかけた処で電話がけたたましく鳴る。

「あ……ちょっと待ってろ……すぐ戻ってくる」

そう言い、瓶子は奥へと消えていった。

する事もないし、別の部品でも探しておくかと思い、さらに物色しようとしていると、

「え!?まじ!?……あ、えっと、んじゃ、今すぐそっち行くから!!」

やけにあわてた様子の瓶子の声が聞こえて来た。

「ハ式参型の温度調節炉の螺子が吹き飛んで、温度上昇が止まらないんだって!!」

鬼気迫った顔で言う。

「お爺の『ガレージ』は高級な部品が多いし、全部吹き飛んだら弁償を要求されちゃう!!」

出口へ早足で歩きながら、付け加える。

「悪いけど、今日はこれで店じまいだよ!!」

そういうと、何が起こったか分からず、ボケっと突っ立っていた朋和の腕を掴んできた。

「さぁさぁ出てった!!」

そう言い、俺を外へと放り出した。

「え、ちょ、おい待てっ……」

急な出来事に対応できずにいると

「ちゃんと明日の4時に届くようにしておくから~!!」

叫びながら、走っていく瓶子の後姿だけが見えた。

彼女は走っていく。

日常へ。

しかし彼は

「……じゃぁ、東京駅行って、真壁のとこよって帰るか……」

非日常へ突っ走った。

どうも、岡部です。

この話で朋ちゃん導入編を終わらしたかったけど、まだ続くようです。

あ、あとプロローグは最初の一話だけという事にしときました。

多すぎて意味解んなくなっちゃいますからね。

……朋ちゃん自分の構想だと、他にもいろんなストーリーで中心になうしなぁ……

主人公がやばい。

あと、誰主観で書いているのかが解らなくなり、混乱したりしてました。

修正したつもりだけど、まだおかしいかなぁ……

では。


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