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椿色に染まる髪をみた後は   作者: 春すぎて>夏
*第一章 事件の始まり
1/2

#1 少年の裏切り

少しグロテスクかもしれません…

普通のアパートの一室。

そこでは、信じがたい事が起きていた。




身体中が震え、右手を伸ばして狂ったように叫ぶ少年。




「おっ、お願いだ!せめてっ!せめて命だけはぁぁぁぁァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」




その少年の目の前には、椿色の髪をした少女がいた。




「だって…裏切ったのは、あなたでしょ?」




そういって、少女は左手にもった銀色の怒りを降り下ろした。





#1~少年の裏切り

「ただいまー。」

玄関から響く少年の声。

「あ、おかえりーお兄。」

と、奥から響く少女の声。


「なんかさー、そこアパートにすげぇー警察いたんすけど。」

俺はそういって、重たい部活カバンを下ろした。


「あー、なんか殺人事件あったらしーよぉ。」

テレビを見ながら妹は言う。


「へぇ~、大変だなぁ。物騒になったものだなぁこの町も。」

窓から例のアパートを眺めた。


「そうねぇー…。

あ、杏!保育園に迎えに行かなきゃ!」

見ていたテレビのリモコンを手に持ち、ソレをいきなり俺に投げてきた。

…え?

「あー、姉ちゃん迎えに行くって言ってたぜ。」

一応、報告したからな。


俺は、立島兼次。今では珍しい、5人兄弟の次男だ。

ここにいるのは、次女の姫更だ。

上から順に、男女男女女で…俺はど真ん中だ。


「…なぁ、姫更。この前相談したことなんだが…、俺ケンカした相手いたじゃん?アイツ、アレからずっと学校来てねぇんだよなぁ…。」

投げられたリモコンで、チャンネルを変える。

おぉ、俺の住んでる田舎まちらしき映像がN●Kに。

「へぇ~、良かったじゃん?」

妹も、テレビに目をやる。

その反応に少々俺はビックリした。


「良くねぇ…よ。やっぱ、…心配っつーか…。仲直り…やっぱしてぇし。」

ボソボソと、なぜか照れさくなってうつむく兼次。


その時。


『今入ってきたニュースです。宮城県緒方町で高校生一人が殺害されているのが発見されました。』

あ…


『死後2日はたっており、遺体は首がない状態だったていうことです。』

…結構グロテスクな死にかたしてんだな。


『なくなった少年は、…』


その時、俺は目を疑った。

テレビに写ったのは…

『_東ノ野卓(16)_』







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