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失恋  作者: WAIai
3/4

【3】

翌日、眩しさを感じ、ひかりは目を開いたのだった。

「うーん…」

体がだるかった。頭痛もする。周りには空き缶が広がっている。どうやら、アルコールを摂取しても死ねなかったようだ。

「…ちっ」

舌打ちすると、ノロノロと起き上がり、スマホで時刻を確認する。

「もうこんな時間…」

いつも起きる時刻よりも1時間も遅かった。会社に行く準備をしなければいけないのだが、体が重かった。

「私の顔…。何これ!!」

目が腫れぼったく、化粧が崩れて酷い顔だった。誰にも見せられない顔である。

「どうしよう…」

頬に触れながら呟く。ファンデーションが手についたが、構わなかった。

「会社休もうかなあ…」

本気でそう思った。でも、社会は厳しいので、そうはいかない。瞼に触れ、何とかならないか考える。

「…どうにかなるかしら?」

もそもそと動き出し、立ち上がる。ふらりと体がかしがったが誰も受け止めてくれる人は居なかった。

「とりあえず、顔を洗おう」

どす黒い気持ちも洗いたかったので、ひかりは洗面台に向かったのだった。



出社すると、皆が驚いたような顔をしてきた。

ー駄目か。

メイクで何とか隠せないか努力してみたのだが、無理だったようだった。アルコール臭も強かったのかもしれなかった。

「おはよう」

声をかけると、皆がちらほらと挨拶を返してくる。しかし、ひかりから視線を避ける者もいた。どうやら、腫れ物には触れたくなかったようだった。

ー人間関係ってこんなものか。

ひかりは無言で席につく。職業は公務員に準ずるもので、土日、祝日は休みだった。机に置かれた書類を手に取り、確認作業に入ったのだった。

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