表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
どうぶつたちのキャンプ  作者: 葵むらさき


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/78

第67話

「オリュクスさんはー」不意にアカギツネが、小走りに進みながら訊ねてきた。「何科の動物なんすかー?」

「えーと」レイヴンは回答すべき言葉を少し考えなければならなかった。「地球の動物で、外見や食性が似ているのは、そう……イタチ科かな」

「イタチ科……この辺りには棲んでないない種族っすねー」アカギツネは上空を見ながら確認した。「レッパン部隊からの情報で存在だけは聞いたことがあるっすけどー」

「そうか。カワウソみたいに水の中で泳ぐこともできるんだよ」レイヴンは、南極の海で散々てこずらされた『オキアミ捕食事件』のことを思い浮かべつつ補足した。

「へーすごいっすねー」アカギツネは軽く感心した様子で「じゃあ、コスさんとキオスさんは何科になるんすかー?」とさらなる質問を投げかけてきた。

「コスは、地球でいうならウシ科だね」レイヴンは、アフリカのサバンナで最初に見つけた自国産動物であるコスが、地球産インパラの雌と結婚したがっていたこと、それを説得するのに心を惑わせたことを思い出しつつ答えた。

「ウシ科ー?」アカギツネは驚いた。「あの、小屋にいるでっかい動物っすかー」

「ああ、ウシ科といっても細身の、レイヨウやアンテロープと呼ばれる方の種族だね」レイヴンは一瞬、アカギツネがコスを『食い物』として見始めるのではないかと怖れ慌てて補足した。

「へーそうなんすかー」アカギツネは捕食を諦めてくれたのかどうかわからないが軽く理解した。「じゃあキオスさんはー?」

「キオスは、地球の動物でいえばゾウを、小さくしたような感じだね」レイヴンはまたサバンナゾウの群れとの別れをキオスが悲しそうに行っていたことを思い出し、改めて少し胸を痛めつつ答えた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ