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レイカノ。~『霊(アレ)』に好かれてから、俺の人生が180度変わった件~  作者: すみ いちろ
第一章 呪霊解きの世界……。『ウィズ ゴースト レインボー』
41/88

朝の光……。




(チチチ……)



 (スズメ)の鳴き声が、聴こえる──


 (フスマ)の向こうの縁側から朝の光が射し込んで、(まぶ)しいくらいに私の(まぶた)の内側を明るくする。



((まぶ)しい……)



 そう想いながら私が目を開けると──


 うす暗い(とこ)の間の壁にもたれ掛かりながら、縁側の(フスマ)から射し込む朝の光を背にして、足組みして座る黒音(クロネ)が、私を見ている。



「おはよ? 夢葉(ユメハ)。よく眠れた?」



「おは……よ。黒音(クロネ)。ねむ……」



 まだ目が覚めたばかりで、意識のハッキリしない私は、ボンヤリと夜中の出来事を想い出す。


 そうだ──



(カエデ)……?」



 私が部屋の方へと顔を向けると、(カエデ)がまだ、寝息を立てて眠っている。


 相変わらずのフツメンな寝顔で、(ヒゲ)も伸びている。

 髪の毛は、くしゃくしゃで、私のお母さんから渡された旅館の浴衣(ユカタ)みたいなのを着て眠っている。

 ヨダレが、垂れている……。



黒音(クロネ)ちゃん……。夢葉(ユメハ)……。待って……」



 独り寝言を言う(カエデ)

 (カエデ)は、まだ夢の中で、私と黒音(クロネ)砂浜(ビーチ)で追いかけっこでもしているのだろうか?


 楽しそうに目を閉じたまま「むにゃむにゃ」と、(カエデ)がヨダレをすする……。



「おかえり。夢葉(ユメハ)。契約……おめでと」



 縁側の(フスマ)から射し込む朝の光を背にして──

 

 うす暗い床の間の壁にもたれ掛かりながら、微笑む黒音(クロネ)。 

 黒音(クロネ)が、足組みをしたまま私に言った。



「あ、ありがと。黒音(クロネ)……」



 私が、まだハッキリと目が覚めないまま言うと、黒音(クロネ)はより一層微笑みを強めた。



「ウフフ……。これで、夢葉(ユメハ)(カエデ)くんも私も一心同体。三人一緒だね?」



 「ウッ」と、一緒たじろぐ私。

 悪魔的微笑をする黒音(クロネ)に苦笑いする。


 シてヤラレたのか……?

 まあ、良いか……。


 黒音(クロネ)は、黒音(クロネ)で、なんか思惑があったのかも知れない。

 けど、結果的に、こうなるコトは分かってたコトだし。


 それよりも、私の心の中で、晴れなかった心のモヤモヤが、少しだけ晴れた気がする。



「フッ……。ま、()っか……」



 少しだけ笑って、寝ていた私は上半身を起こす。


 イメージして着てた白い浴衣(ユカタ)の中で、私の胸の谷間が「たゆん──」と、揺れた……。





挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)



七海 糸様 作 夢葉『FA』─ありがとうございます─m(_ _)m














 

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― 新着の感想 ―
[一言] ついに三位一体に( ´∀` ) おめでとうなのですー!( ´∀` )
[良い点] ついに契約して三人一緒( *´艸`)♡ 黒音ちゃん、優しくていい子ですよねぇ(*´꒳`*) これからの展開がとても楽しみです♪ [一言] FA貼ってくださりありがとうございます♡ 夢葉ちゃ…
2022/03/31 20:44 退会済み
管理
[良い点] 契約しましたね(*^^*) これでまた話が面白くなりそうですね◎
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