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レイカノ。~『霊(アレ)』に好かれてから、俺の人生が180度変わった件~  作者: 破魔 七歌 
第一章 呪霊解きの世界……。『ウィズ ゴースト レインボー』
39/88

魂(タマシイ)の契約……2。




「ん? んー……」



 虚ろだった(カエデ)の意識が、目を覚まそうとウッスラ(まぶた)を開きかけている。



(夢葉(ユメハ)……!!)



 黒音(クロネ)の声が、私の頭の中に鳴り響くとほぼ同時に。


 黒音(クロネ)になった私は、(カエデ)口唇(くちびる)を奪うようにして、無我夢中で黒音(クロネ)の自分の口唇(くちびる)(カエデ)口唇(くちびる)へと押し当てた。



(ブーン……)



 何か感じたことの無いような振動音が、黒音(クロネ)になった私の口唇(くちびる)を伝って聴こえた。


 (カエデ)に触れた時のような、いつもの振動音とは少し違った。


 次の瞬間、まるで私が、(カエデ)の口の中に吸い込まれるような視点に切り替わり、後ろの方で黒音(クロネ)の声が聴こえた気がした。



(いってらっしゃい……。夢葉(ユメハ)。)



 黒音(クロネ)の声が空に響いたような気がして顔を上げると、なぜか私は、南国の砂浜(ビーチ)のような場所で倒れていた。


 太陽の輝く光の向こうに誰かがいる……。


 身体についた砂を落としながら立ち上がると、なぜか私は、白のビキニ姿になっていた。



(夢葉(ユメハ)……)



 風にのって黒音(クロネ)の声が聴こえた気がして、後ろを振り返ると、黒音(クロネ)が黒いビキニ姿で砂浜(ビーチ)に立っている。


 「フ……」と、黒音(クロネ)が笑ったように見えた瞬間、砂時計の砂がサラサラと落ちるようにして、黒音(クロネ)が消えた。


 太陽の光が降り注ぐ真夏の砂浜(ビーチ)に風が吹いた。


 なぜか私の視界から、風にのって飛んでゆく麦わら帽子が見えた。


 追いかけなきゃって想う。


 太陽の輝く光の向こうに誰かがいる……。


 

 パサリ──



「あ、夢葉(ユメハ)! こんなところにいたのかー! 探したよ?」



 (カエデ)だ。

 (カエデ)が、目の前に落ちた麦わら帽子を拾い上げながら言う。



「これ? 夢葉(ユメハ)の麦わら帽子? 可愛いね」



「う、うん。あ、ありがと……」



 私のじゃないけれど。

 たぶん、この世界の中じゃそうなっているんだと想う。


 これは、(カエデ)が今みている夢の中の世界なんだろうか……。


 私が白いビキニ姿で、「たゆん」と(カエデ)に近寄ると、(カエデ)が目のやり場に困って、視線を空へと向けた。



「きょ、今日は、いつにも増して凄いね……」



 「キョロキョロ」と、さらに挙動不審に目を泳がせる(カエデ)


 何を言うのか、いつにも増してデリカシーの無い(カエデ)


 ここは、(カエデ)の夢の中だからなのか、いつもより余計に(カエデ)の気持ちが、私に伝わる。


 なんか、えっちな感じもするけど……良いじゃないか。私。(カエデ)が、そう想うなら。



「シたい……の? (カエデ)?」



 私より背の高い(カエデ)に、私が上目遣いで言うと──


 黙ったまま「コクッ」と、うなずき、私の目を真剣に見つめる(カエデ)


 この砂浜(ビーチ)の夏のような暑さもあってか、どうにかなってしまいそうに私は、錯覚する。


 そんな……。

 (カエデ)……。

 みつめられると──



 私は、無意識の内に目を閉じていた。

 (カエデ)口唇(くちびる)を差し出すようにして──


 

(夢葉(ユメハ)……!!)



 どこからか黒音(クロネ)の声が聴こえた瞬間、(カエデ)口唇(くちびる)と私の口唇(くちびる)が重なり合って、「ハッ!」とする。


 

 悪魔的儀式と(タマシイ)の契約──



 私は私の(タマシイ)と想われるナニカを身体の奥から絞り出して、(カエデ)口唇(くちびる)のさらに奥へと流し込む。


 それは、私本来の私の(すべて)……。


 (カエデ)の夢の中にいる(タマシイ)(カエデ)と私が口吻(キス)シて、私は、さらに(カエデ)の魂の奥深くへと入り込み結びつき……私は、(カエデ)と、ひとつになった。



 (カエデ)(タマシイ)の中で、私の(タマシイ)が、「たゆん──」と、揺れた……。



 





 

 

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― 新着の感想 ―
[一言] いやもうメッチャドキドキだったのですー!!(≧∇≦)
[良い点] 水着回に急展開してんかい! かいかいかい! 契約は結べたのでしょうか(*^^*)
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