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予告編2「フィーチャー版」

この作品はSFですが、具体的な空想科学要素を取り込む前提ではいたものの、それらを取り入れない可能性も浮上してきました。

理由としては2巻目以降で、特に第2弾の内容はファンタジー要素が強くなるため、SF要素を貫き通すのは難しいと判断したためです。


そちらの方が時間はあまり取られることはないし、第4弾目以降もスムーズに進む可能性があるかと思います。


例えばの話、大型実写映像化が検討された場合、しっかりとした内容にする必要がある、と感じたために具体的なSF要素を取り込むつもりでしたが、今後の可能性を考慮してそれを取り除くこともあるかもしれないということです。


よろしくお願いいたします。




―さざ波も津波に変わらずは人は知れず―


「巨大な変動の前触れもそれが形となって現れなければ、人はその事実に気づかない」


そんな格言を残したある大航海時代に生きた探検家に見えた未来とは、一体何だったのか。

その子孫である東条勇治の前に、「この現実世界を揺るがす巨大な変動」が立ちはだかる。

なすすべもなく迷走、混迷していく世界市民たちの希望の灯火を灯すために、勇治の一世一代の決断が今、下される………!






大気が振動する謎の世界的大災害「大空震」が発生した年から二十三年後の地球。

その災害によってもたらされた体の不調の改善と回復をサポートする手段として、人々は人工知能を搭載したコンピュータ「アトラス」とアクセスできるバイオチップ「ブルーアース」を胸部に埋め込み、その医療ケアを受けることで生存を図っていた。


世界各地に展開される、都市部に設置されたアトラスの本体は絶海の太平洋に位置する孤島に各政府を管轄する新国際機関「NEOS」の本拠地に存在し、そこへ向かって各地の小型アトラスから収集された市民のデータを更新し、サポートを行っていた。


災害後の世界でもとりわけその被害が少なかった日本ではあったが、ある日を境に再び災厄が訪れる。



二度目の空震を経験した日本に、NEOSが介入を仕掛ける。

アトラスの末端である「ブルーアース」に新たなサービス「エル」を導入された日本のアトラスには、人工意識による音声アシスタントをブルーアースに自動的に送信、インストールし、あるエネルギー資源を供給してもらうことで人々の生活を一新させる機能が備わることになった。


「これで一安心だ」


日本国民が安堵したその背景では、本体のアトラスを日本のそれにダウンロードさせた動きが水面下で起こっていた。



そして、事が動き始める。


エネルギー資源が人体に供給されたその数日後、視界に謎のマークが出現する。

古代の象形文字とも取れる幾何学的シンボルに困惑する国民たち。同時に触れるものすべてから文字が大気中に放たれる。


「我々は気が触れたのだろうか?」


そんな混迷する人々の脳裏に反芻する謎の声。


「地球最後のときが差し迫りつつあるこの社会で、我々が成すべきことを思い出せ」


「定められたその時は、近い」


「世界を変えるために、《愛》を知るのよ」


胸部に温もりを覚える感覚は、文字群の配列を変換させ、一つずつ文章として形成されていく。


「《シンキトロン》。存在の証明を知るもの」


やがて繋がり出したその『文』は、人々のブルーアースを介してアトラスにも影響を及ぼす。


しかし、それこそがNEOSの定めていた狙いだった。


「構造化アモルファス結晶の真相はこの中にある」


長きにわたって極秘に研究されてきたデータがついにまとまり始める。


文と文を繋げて見えてくる現象。

それは………。


「トランスフォーメーション。世界の変容だ」


アトラス内部に含有されていたある構造体が具現化し、それは地球に隠された秘密を解き明かすと共に、史上最悪の形となって世界を変えさせる。


「世界が崩壊する」


容赦なく変形していく世界の前に人々の混乱は増加の一途を辿る。


そんな時に聞こえてくる声。


「《愛》を思い出して。我々の過ちを、この世界に刻まれた負の遺産を、最も最高の形で浄化する方法が、あなたたち人類にはある」


そして、現れる一人の戦士。


「《愛》を知ることは決して無能なことじゃない。我々がいる《この場所》が存在することの、真の証明となってそれは現れるはずだ」


太古に実在した秘宝《太陽の印》を手に、その戦士が教えさとす。


その名は………。


「《世界を受け継ぐ者》。愛を知るルオネイラ王の意志を継いだ、二つの種族の希望」


世界の終焉を前に、人類が下す決断。


超次元生命体である《彼ら》の世界で起きた戦争の宿業をも浄化していく人類に課せられた使命を全うするため、世界市民が一つになる。


「すべての闇は夜明け前のプロセスに過ぎないのだ」


「良い悪いがあるのではなく、ただ自然の摂理に則った出来事があるだけ。

それにフィルターをかけて善悪を決めつけているのは、私たちだけ」


「すべては命のバランスがあるだけ。その流れに今こそ従うべき」


その団結は、そう答える古代の文明人をも蘇らせる。


「我々アトランティス人の過ちの償いを、そしてあなたたち自身の可能性を、この世界で証明してくれ。

それこそが、新たな世界を生み出す最良の方法」





人類に課せられた使命とは?


一人の戦士が受け持つ、世界の変容の行く末とは?


今、この変容の時代に彼らの運命の扉が開き始める。




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