第3話 最高の愛情表現
窓から日が差し、その光で覚める。
やばい、腰が痛い。
ベッドでもたれかかったまま寝たからか。
くそ〜!学校行きたくねー!!!!
女子を避けて、女子から逃げ続けてきた俺がいきなり変わろうなんて...
無理に決まってる。
俺は体調不良を装い、
学校休むことにした。
体調悪そうな顔と口調で話しかければいいよな?
「お父さん...
今日体調が悪くて、学校休みたい...」
びっくりした顔でこう言う。
「おぉ、珍しいな
涼が体調不良とは、
わかったぞ。今日はゆっくり休めよ。」
「うん...わかった」
心の中ではガッツポーズ!だがしかし始めて学校を休んだな。なんか罪悪感がある。
俺は自分の部屋に戻り、眠りについた。
ピンポーン!
とインターホンが鳴り、その音で目が覚めた。
俺は階段降り、ドアを開ける。
ガチャ!
そこには昨日の告白してきた佐藤が!
俺はびっくりして腰が抜けた。
佐藤はびっくりして慌てて手を差し出す。
「大丈夫?」
俺は差し出された手に触れずにそのまま立ち上がる。
「な、なんで佐藤さんがいるの?まだ昼だよ?!今日は普通に学校のはずじゃ...」
佐藤は笑顔でこう言う。
「あぁ!神谷くんが休んでるって聞いて、昼ごはん作りに慌てて早退してきちゃった!」
俺は口が開きっぱなしになっていた。
「い、いやでもなんで
俺の家知ってるの?」
言い忘れてたみたいな顔で
「あーそれ言うの忘れてた。君のお父さんって学校の校長でしょ?
それで校長に神谷くんを看病したいので、住所教えてくださいって言ったら教えてくれたよー?」
俺はまたもや口が開いていた。
いやいやお父さん!?
学校の生徒だからって何してるの!?
もうしょうがない無理矢理でも帰ってもらおう。
「わ、悪いんだけど
帰ってくれない?」
佐藤は泣きそうな顔をしながら、聞いてきた。
「わ、私じゃダメだったかな...?
こんなブスじゃダメだよね...」
俺は慌てて訂正する。
「いやいや!!ダメとかじゃなくて、ブスでもないよ!」
佐藤はにっこりと笑い
「じゃあいいよね!お邪魔します〜!」
「え、えとちょっと!」
そのまま佐藤は台所に行ってしまった。
俺どうすればいいんだよー!
あぁぁぁぁあ!!