第2話 衝撃の事態
俺はパッと目が覚め、外はもう明るくなっていた。時計見てみると6時30分
昨日あのまま寝落ちしたのかよ...俺
昨日のことで憂鬱な訳だが、どうしたものか。
とりあえず学校へ向かう。
学校へ着き、クラスへ入ると同時に周りから視線を感じる。
まあ変わらず、女子しかいない。
ため息をつきながら、席に座ろうとした時
「神谷くん!」
俺の身体がビクッ!と跳ねた。
周りも驚いている様子だ。
恐る恐る声が聞こえて方を振り向く。
そこには、ショートの赤髪で、大人の強調した胸、俺みたいなインキャに声をかけて来なさそうな、女子が目の前にいた。
俺の身体は拒絶し始める。
身体ビクビクと震え、意識が遠のいていく。
これじゃあ、昨日と一緒だ
俺はギリギリ意識を留め、微かな声で答える。
「なんでしょうか?」
なぜか知らないが敬語になってしまった。
その彼女は、クスクスと笑いながらこう言った。
「なんで敬語なの?
タメでいいよ〜
私は、佐藤 紅美よろしくね!
気軽に紅美って呼んで!」
「よ、よろしく。
ところでなんで名前知ってるの?」
と震えながら聞いた。
「あー昨日のこと覚えてない?隣の席で話しかけたら倒れちゃって、それで先生から神谷くんの名前を聞いたわけ」
確かに赤髪ショートの子が話しかけてきたことは覚えている。
「でも、なんで俺に話しかけてきたの?」
また、聞こえるかギリギリの声で言った。
今にも意識が遠のきそうなのを堪えて、会話を続ける。
会話できてる自分に驚く。
その佐藤さんは、耳を真っ赤にしながら、胸に手を当てて、こう言った。
「えっとね、一目見た時から君の事が好きでした!付き合ってください!」
「え?」
俺は反射的にこう言ってしまった。
「え?」
クラスのみんなもそう言う。
そのあと言われたことが頭で整理がつき、身体がまた震えだす。
え、なんで!意味わからないよ!一目見た時からって!えぇ!
俺の心の声が声に出ていたらしい。
その彼女はこう言った。
「返事まだいらない、これから私、神谷くんを落とすから!じゃあね!」
そう言って彼女はどっかに行ってしまった。
なんでこうなったんだよ...
いきなり告られるとか、俺が?!まだ1日だぞ!俺この学校で3年間通えるのかよ!
朝の告白が衝撃すぎていつの間にか学校は終わっていた。
明日から学校に行くのが怖い。
なんなら引きこもっていたいよ...
そんな風に考えてたらいつの間にか家に着き、
ベットにもたれかかり深い眠りについた。