過去
前回いきなり死んだり生き返ったりしました。
伊藤 元です。
どうしてこんなことになってしまったのか経緯を説明したいと思います。
あれはまだ私が6歳の頃、母親と一緒に商店街に買い物に行ったときのお話です。
夕飯のご飯を作るために買い物に行き、食品を買い、おまけで福引き券を貰いました。
テレビや旅行券、はたまたポケットティッシュなど様々な物がいただけるというあれですね♪
一等→旅行券○万円分
二等→4kテレビ
三等→ダイ○ン掃除機
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七等→ポケットティッシュ
特賞→世界旅行
といった内容のものです。
幼い私はガラガラ回す奇妙な箱に興味津々。
そんな私に母は笑顔でチケットを手渡し、
「三回分あるから廻しておいで。」と
優しい笑顔で囁いてくれました。
チケットを貰い無垢な笑顔でお姉さんの居るところに駆けていき、お願いします。とにかっとチケットを差し出す。
「可愛らしい僕ちゃん、三回ね♪ゆっくりまわしてね」と子供相手にも素敵な笑顔を向けてくれるお姉さん。
ガラガラ…七等
ガラガラ…七等
「次は頑張ってね♪」と優しくエールを送ってくれる。
幼いながらも鼻息を荒くし最後の一回に全力で挑む。
ガラガラガラガラ…と今までと違う色の玉が落ちてくる。
「嘘…」と半ば呆然としたお姉さん。。。
暫くの静寂のあと、お姉さんの持っているベルがけたたましく鳴り響く。
「と…特賞がでましたー。」
「おぉー…」と辺りで買い物してるおばさんや順番待ちしているおじさん、様々な人から一身に注目を浴びる六歳時。。
今までで最高に注目を浴びた瞬間だね♪
まぁ…六歳だけど、
世界旅行ということもあり?色々な手続きが必要になり、住所やら氏名やらを用紙に記載し、受付のお姉さんが
「後日お届けさせていだだきます。」と告げその場はお開きになった。
家に帰り、夕食の時に父親に
「ガラガラしてね、チャリンチャリンしたの」と教えると父は、
「そうか♪良かったなぁと」満面の笑みを浮かべる。うん、わかってないな。
母が事の成り行きを伝えると持っていた箸をぽろっと落とし固まっている。
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この後は食卓が賑わったのは言うまでもない。
数日がたち今夜は綺麗な満月である。
といっても私はまだ六歳、夜にはもうお布団の中だ。
「はじめくん…はじめくん…はじ…」
耳元で囁くような呼び出しにふと目を覚ますと、そこには数日前に商店街で会ったお姉さんがたっていた。
「おはようございます。この度は世界旅行にご当選誠におめでとうございます。当選に基づき商品をお届けに参りました。」
そう述べると深くお辞儀をし、笑顔を向けてきたが、何故だろう?幼いながらもお姉さんは困っているような申し訳ないと言うような苦味を出している気がする。
しかし、そんなことはどうでも良いのではないだろうか?
と考えていると、お姉さんが、
「それでは、品物をお渡しします。」というと、何故かお姉さんが私に近づいてき…てってぶつかりそうな程に顔と顔がぁ…
幼いながらも恥ずかしい。と思うと。
唇に軟らかな感触が包まれて…それからの意識がない。。
「どうか…貴方の旅が事なきことを」と囁きお姉さんは闇に消え入る様に静かにその場を立ち去っていった。
続く




