表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/24

速外

んん

静かだ。

テーブルの陰から窓の外を見る。

ビルや家々の明かりがこちらを覗いている。

妹が出て行って数分は経っていた。

暗い闇からガチャガチャと鎧の音が近づいてくる。

恐ろしくも、

それは妹だった。

家の壁や屋根を飛ぶように来ている。

本当に人間か?。

家にたどり着いた妹は息を切らしながら急かした。

「この家から出なきゃ。お兄ちゃん早く。」

妹に手を引かれ、

慌てながら財布や貴重品をバックに詰める。

自分のちょっとしたミスが、

家を捨てることに繋がった。

これからは、

失敗は許されない。

暗い細道を歩きながら、

前にした質問を再度試みる。

「お前に刺さってる剣とかさっきの動きとか、

どうなってんだ?」

軽い質問に返ってくる声は重いものだった。

「実は、私は死なないんだ。」

「私がもつ剣は(絶生の剣)と呼ばれている。

この体に刺さった物も何らかの力があるのだろう。」

「こういった剣は、まとめて約束の剣とよばれる。」

「でも、。」

妹は言葉をつまらせる。

「剣の力を使うには十中八九、

命を代償にしないといけないんだ。」

妹の話は、

妹が死なない理由として不思議な説得力があった。

ということは、妹に剣を刺した人はもう…。

だが、俺を驚かせたのは次の言葉だった。

「壁を蹴って走るのは誰でもできるよ。

頑張ればね。」


不思議だね〜

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ