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即眠
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(なんか…斬新だな。)
最新?の鎧を前にして素直な感想を漏らしてしまう。
まさか鎧に剣を刺すデザインなんて常人では考え付かないだろう。
関心している俺の視線に気づいたのか妹は話し出す。
「この剣は大丈夫だよ。
今もすっごく痛いけど死なないから。」
えぇ…。
俺は言葉を失った。
しかし、よく見ると剣の付け根には血がついている。
確かに体に刺さっているようだ。
唖然とする俺を尻目に妹は、
震えながらソファーに座った。
6つもの剣が体に刺さっているのであれば、
座る動作だけで体内をぐちゃぐちゃにかき混ぜられるだろう。
確かに痛そうだ。
だが、俺には疑問が残る。
なぜ、妹は生きているのか?。
いくら騎士だからといって、
剣を刺されて死なないのはおかしいだろ。
そもそも、早く抜けばいいんじゃないのか?。
この質問に答えて貰おうとソファーに目を移すと、
妹は眠っていた。
そうだよな。
まだ16だからな。
俺は妹の涙が伝う頬を見て、
今は何も聞かないでおくことにした。
剣が刺さった妹をベットに入れてあげることもできない自分が憎かった。
なんでもいいよ(マジ)