表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/24

即脱ぎ

キャラの名前は何がいいんですかね〜?

大衆食堂で昼食を摂る傍ら、

設置されたモニターを見る。

先日の王都陥落で更に領土を増やした帝国を賛美する内容の番組が連日放送されていた。

世界最後の王国だったこの国は1日と保たずに負けたのだ。

弁解の余地はない。

そして、国民には落ち騎士の情報を求めた。

落ち騎士とは、先の戦いで王の命を見捨て城から逃げ延びた卑怯者を指す。

軍隊や警察が血眼になって探しているが、国民の中でも王を見捨てた騎士を批判する声が大きい。

早々と見つかってしまうだろう。

俺にとってこの話は他人事ではない。

俺の妹は今話題の城で騎士をやっていたのだ。

女性では珍しいかったため家の近所に住んでいるやつは大抵知っているだろうから、生きていても家にだけは帰ってこないだろう。

そもそも、生きている可能性はほぼ無いが。

俺はまだ実感が湧いていなかった。

受け入れるにはまだまだ時間が要る。

会計を済ませた俺は足早に家に帰った。

家で食えば良いのだが、とにかく人のいる所に行きたかった。

あの優しかった妹がなぜ騎士に推薦されたのかわからない。

それ故に、俺の妹への尊敬はさらに増していた。

今となっては、妹に気持ちを伝えることもできないが。

んん?

家の前には明らかに怪しい黒い布で全身を隠した人物がいた。

これは、妹を騎士にもつ兄に対して、帝国が監視を付けたのかと思ったが。

どうも様子がおかしい。

とりあえず、声をかけてみる。

「あの〜…すみませ…⁈」

顔を隠しているがこいつは妹だ。

不機嫌そうな顔をしているが今、家に帰るのはまずいだろ。

「遅いよ〜」

昔と変わらない表情が俺の思考を停止させる。

とにかく、家の中に強引に押し込む。

こいつはニュースや新聞を見ていないのか?

そもそも、その格好でここまで来れたのか?

などの疑問はあったが、

その思考さえも停止してしまった。

体を隠していた布を脱いだ妹の鎧には6つの剣が突き刺さっていた。


これもうわかんねぇな。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ