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素振

帝都防衛司令部。

今、ここでは意見が対立の対立から

膠着状態となっていた。

「長距離ミサイルを使って

安全圏から仕留めるべきです。」

軍服を着た男は主張する。

「それはダメだ。部隊を編成して確保しろ。」

通話用端末からの声に

軍服の男は反論する。

「死ぬと分かっている戦場に

部下を出すことはできません。」

恐怖を顔に出しながらも意見を曲げない。

男は自分の顔が映されているカメラから

目を背けなかった。

「陛下。ミサイルなら確実に。」

しかし、懇願は届かない。

「それでは男も死ぬ。」

この討論ははじまってから、

すでに30分に達しようとしていた。

「わかった。

このまま人工衛星による監視を続けてくれ。」

そう告げると、

スピーカーからは何も聞こえなくなる。

男の顔はかわらず緊張したままだった。

その頃、夕日を目指す2人は

町を目の前にして悩んでいた。

妹は険しい顔で話し出す。

「帝国から指名手配されている可能性が高い。」

兄は答える。

「でも、さすがにこれ以上の野宿はきついよ。」

妹は申し訳なさそうに答えた。

「私も、せめてこの鎧が脱げれば。」

そう言って鎧に刺さった剣に手をかける。

しばらく、沈黙が続いたが。

兄の声が響く。

「俺は捕まらないことにかけるぜ。」

そう言うと町に歩き出す素振りを見せた。

「私も行くよ〜。」

妹も遅れてついていく。

ベッドで眠れる誘惑に

2人は逆らうことができなかった。

そうして、2人のホテル探しは始まった。

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