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鈍夕

また、

夕日を見ている。

兄には私がさせている行為が、

どう思われているのだろう。

嫌われてるかもしれない。

しかし、

恐怖をなくすことは何よりも大事なことだ。

戦場では筋肉は重りにしかならない。

人間には多くの急所がある。

そこをつくことで一撃で倒すことが可能だ。

恐怖のない剣は、

鍛えられあげた肉体を貫く。

私には死の恐怖がない。

自覚をすることで、

更に感覚を研ぎ澄ます。

だが、兄は死を知っている。

頭と体は死の恐怖を、

産まれ落ちた時から感じている。

積み重ねられた恐怖は習慣となる。

兄はもう手遅れだろう。

だが、少しでも希望があれば。

私もまた、夕日を見れるかもしれない。

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