勇者!旅立ちの日!
「目覚めなさい…勇者よ…」
ふと目が覚めるとそんな声が聴こえた
「目覚めなさい…勇者!!」
なんかだんだんと怖くなってきてるなうん…誰だか知らないが一応起きた方がいいのかもしれない
「勇者よ!目覚めな…っさい!!(ベシン!!)」
「いった!?え?なに!?」
突如飛んできた謎の平手打ち!?にしても痛すぎる!
「ここは…どこだ!?」
あたりを見回しても自分の家ではないようだ
「勇者よやっと目覚めたのね」
目覚めたのはいいがまだ目の前にいるシスターが俺を叩きそうだった。
「目覚めたからその構えている右手をおろしてくれ!」
「勇者よあなたの力が目覚めた時がきたのです」
一体何が何だかわからない。
目の前にいるのは美人なシスターさんと神父だけだ…。しかも神父鼻ほじっちゃってるよ!?
この状況的には教会か
「何で俺が教会にいるんだ?」
「あなたは神に選ばれし勇者なのです!」
おれが選ばれた?にしてもなんで教会にいる…?昨日寝たのは俺の家だぞ!
「なぁーシスター」
「はい?なんでしょう?」
「何で俺はこんなとこにいるんだ?昨日はきちんと自分の家でねたぞ?」
確かにきちんと家で寝ったはずだ
「それは勝手に部屋に入り連れてきただけですよ?そんなこともわかんないんですかぁー…っぷぷ」
「まってその状況の方がおかしいよね!?鍵かかってたし!」
確かにきちんと鍵はかけたはずだ!!うん!
「あぁーそれでしたらぶっ壊しました」
「…ん?」
まって聴いてはいけない言葉が聞こえたような気が…
「聴こえませんでした?だから扉ごとぶっ壊しましたよ!!ハンマーで!」
「はぁ?!お前何勝手に俺の家を壊してる!?そして無断で家にはいるな!!」
俺の家が破壊されただと…
こんな展開、小説でも見たことがないぞ?
「まあまあ落ちついて」
「落ちつけるか!」
あぁーもう!わけわかんねー!
どんな状況なんだよ!
「でも今から旅に出るんだしいいじゃないですかぁ!」
「…え?旅に…でるの?」
「そりゃそうですよぉ〜勇者何ですから!!」
…旅にでるのか!?1人で!?きついぞおい!
こっから俺の人生どうなんだよ!
こうして1人のシスターと無口で何にもしてない神父のせいでなにもかも俺の人生が変わってしまった…