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私は世界を作り直しているのだろうか。

 もし、私の思考が「世界を作り上げている」とするのならば。

 私が一人で観察し、思索しているということは、実は「世界を孤独に作り上げている」ということになるのだろうか。




 作り直している、とも言えないだろう。絶対に揺るがない「主観としての私」のみしか存在していなかった場合は、世界そのものを私が0から創り上げていると言えるだろう。夢をみているかのように。そして私は妥当な推論として「世界は存在している」と考えているが、世界が淡々とそこに存在していると仮定した場合、私は「私」という自我のレンズを通して見た(むしろそのレンズを通してしか私は世界を見ることができない)世界を、「私の主観的な世界」の中で再構成しているため、この場合は「世界を創り直している」ということができるだろう。テレビの向こうの世界は、果たして映画かドキュメンタリーか。

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