君に名前を呼んでほしいんだ
君が私に呼びかけるときは
いつもいつも素っ気ない
「ねぇ」
「おーい」
「ちょっと聞いてっ」
手を振るだけで
呼びかけることさえしてくれない
そんな事も、よくあること
呼びかける言葉は素っ気なくても
向けてくる顔はいつも笑顔で
その顔を見ると無視できない
だからいつも怒りだせずに
ついついお願い聞いてしまう
今日も君を見かけると
君もこっちを見つけた瞬間
いつものように笑顔をくれる
“君の笑顔はずるいんだよっ”
そんな文句を心が叫ぶ
そんな私を知ってか知らずか
君はいつものように呼び掛ける
「おーいっ」
たまには名前を…
「○○○、大好きだよっ」
叫んだ君はその場を逃げ出す
たまには、名前を……呼んでくれたんなら、
そのまま連れてってよっ
「逃げるな~、ばか~っ!!」
そう言って君を追いかけた私の姿は
照れ隠し以外の何物でもなかったと思う
本当に、君はいつだってずるい
どうしてこんなに好きにさせるんだろうっ
最後までお読みいただきありがとうございます