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ヘルメスの居た青空

作者: 蓮薔薇 揺麗

雲ひとつない青空の下


平原に寝転ぶひとりの青年


行っても帰ってもいつもいる


今日は寝転んでいた



ある日はギターを持っていた


観客は蝶一頭だけだった


可哀想だから僕も加わった


青年はギターを弾けなかった


歪んだ音色が僕一人を包んだ


蝶は居なかった



ある日は傘を持っていた


わざわざ傘を持ってまで


この平原に居たいらしい


貸してあげようか


青年は僕を見て言う



ある日は居なかった


雲ひとつない青空の下


平原には蝶が舞っている


蜜を吸いに来たわけでもないらしい


群れがそこに居座っていた

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― 新着の感想 ―
[良い点] 青空や蝶が前半に出てきた 最後に伏線が回収された タイトルに戻った うーむと考えた そんな感じです。最初は青年の骸が養分になって花でも咲いて蝶が集まっていたのか、その隠喩かと思いましたが…
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