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ドローンウォーズ開幕

 Side 藤崎 シノブ


 大阪どころか日本から少し離れた太平洋上の海。


 大型のタンカーに偽装された船からは完全装備の傭兵達。


 そして大量を殺人を行うために大量の軍事ドローンが展開されていた。


 今回の相手は武器商人、斎葉 ヒデキ。


 若手青年実業家と言った感じの男だ。


 他にも武器商人の私兵集団などが展開されていた。


 谷村さん達と一緒にこのドローン軍団を日本に向かわせないためにも海に沈めるために仲間達と奮闘中だ。

 

 =時間は遡り~=


 大阪日本橋。


 僕は何時も谷村さんとベッタリと言うワケではない。


 最近あの人はプラモバトルシミュレーターの一般展開に向けて動き出しているようだ。


 プラモバトルシミュレーターと言うのはプラモデルを専用の機器にスキャンさせてデーター上で戦わせると言う方式の全く新しい遊びだ。


 長谷川さんと一緒に既に大阪日本橋と関東の秋葉原などの場所に設置し、全国展開を狙っているらしい。


 夢があって良いことだ。


 そして自分は何をしているかと言うと――


(なんで町中で武装集団とやり合う事になってるんだ!?)


 銃器がついた浮遊ドローンとか四脚のドローンが展開。

 その後に続くように兵士達が銃器を持って追いかけてくる。


 狙いは東条さんと言う、長い黒髪の高嶺の花のおとしやかなお嬢様然とした人だ。

 それをお姫様抱っこして町中を逃げ回っている。

 

「東条さんって何者?」  


「わわ、私も何がなんだかよく分からなくて――」


「実家絡みでなんかトラブルがあったパターンだなこれ。武器商人とでも関わりがあったとかなんとか」


「そう考えるしか無さそうですね」


「とにかく逃げる!!」


「こんな時になんですけど、凄い体力があるんですね」


「まあね!!」


 などと言いながら僕は逃げる。

 とにかく人が多い。


 何処か人が少なくて広い場所を探さないと――


☆ 


 大阪日本橋。

 でんでんタウンから少し離れた大きな公園。


 そこに誘導し、暗示魔法などで人払いをして待ち受ける。

 

「もう来たか!?」


 ドローンも武装集団も完全武装で追いかけてきている。

 警察も期待できない。

 最低でも警察の特殊部隊クラスの人員が必要だが銃撃戦で被害者が出る。


「詳しい話はこいつらを無力化してからだ!! どこかに隠れてろ!!」


「でもどうやって――」


「ッ!! もう四の五の言ってられんか!!」

 

 周りに浮遊ドローン。

 1mサイズの四脚の小型ロボット達が次々と公園内に侵入。

 それを全部雷魔法で薙ぎ払うように次々と破壊していく。


 耐電処理はされていると思うがそれも限度はある。

 わりと強めに放出した。


『なんなんだアイツは!?』


『強化兵士かなにかか!?』


「面を食らってる場合じゃないぞ!!」


 銃を持った連中が面を食らっていたがそのまま殴り倒していく。


『はやっ!?』


『何時の間に!?』


 これでも異世界で化け物相手に生身一つで戦い抜いてきたのだ。

 相手が特殊部隊だろうと戦場渡り歩いた傭兵だろうと殴り倒せる自身はある。

 傍目から観れば瞬間移動を繰り返しながら殴り倒して言っている事だろう。


『こいつは俺がやる――』


「誰だテメェ」 

 

 黒いガスマスクにフリッツヘルム、ボディアーマー。

 手には逆手に持ったナイフと拳銃。

 まるでB級映画に出て来る特殊部隊か、ナチスの武装SSを連想させるような恰好だ。


 だが襲ってきた連中と比べてランクは上だろう。


『ただの楽な生け捕り任務かと思ったが楽しめそうだ』


「そうかい!!」


 そして殴りかかるが――


『速い!?』


(かわされた!?)


 一旦距離を取る。

 油断したのもあるし、加減しての一撃だったのもあるがそれでも回避された事に驚く。

 ここは鑑定魔法を使う。


(元特殊部隊――傭兵――装備は――そうか装備に秘密があるのか!!)


 鑑定で理解出来た。

 回避されたのには装備に秘密があったのだ。

 

「騎士の決闘じゃないんでね! これで終わらせる!」


『!?』


 電撃を軽く顔面に放ち、そして念入りに殴り倒す。

 

(ハイテクゴーグルを装備した傭兵か――)


 アクション映画で観たことある。


 相手の体の動作をゴーグルが捉えて計算し、まるで未来予知でもしているかのように相手の攻撃を回避できると言う装置だ。

 

 要するに相手の動きを未来"予測"できる装置である。


「取りあえずこの場を離れよう」


「警察は?」


「こいつらの装備を考えたら警察もアテには出来ない。警察敵に回してでも君を狙ってくるぞ」


「た、確かに・・・・・・何処へ向かうんですか」


「一つしかないよな」


 そう思い、メイド喫茶ストレンジへと向かった。

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