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81:茶葉採取からの新しい鑑定とか

茶葉の鑑定とかの話


 ――セブで茶葉の取れるとこを魔法屋に聞いて取りに行ったけど茶葉に普通の鑑定は効果がないことを知り、採取したあとはちょっとセブの探検をして一度ログアウトしてからまたログインしたのが茶葉を採取してから3時間くらいのことだった。


 「お兄さん茶葉取ってきたから見てください」

 『おー……うん、全部飲める茶葉だな』

 「そういえばお兄さん、茶葉の鑑定ってボクでもできるの?」

 『なんか教えたら来てくれなさそう……まぁいいか。鑑定自体はそんなに難しくないし』


 魔法屋のお兄さんはそう呟きながら鑑定のやり方や、茶葉の調合のやり方を教えてくれた。やっぱりこの人は悪い人ではないな。そう思いながら話を聞き、実際に試すを繰り返して……何度目かの茶葉鑑定でボクのスキルに【植物鑑定】という名称が増えた。


 「植物鑑定増えた」

 『だろうな。ついでに鑑定っていうのはそれぞれ事細かに知ることが出来るようになってるからな。ただの鑑定で満足するなよ』

 「じゃあ場合によってはお肉の鑑定で効果とかも見れるようになったり?」

 『そっちは専門じゃないから知らない。まぁ、でもないとも言い切れないとは思う』


 お兄さんが知ってる詳細の鑑定がこの【植物鑑定】ともうひとつ【術式鑑定】と呼ばれるものくらいらしい。と、いうのも。魔法屋は魔道具なるものもあり、それを作ったり増やしたりするのに【術式鑑定】が絶対必要になるんだとか。


 「術式鑑定かぁ……」

 『まぁ、錬金術は術式とはまた少し違うはずだから』

 「その辺はいいや。結局茶葉の調合ってこの効果部分が重なるのを重ねたらよくなるって思ったらいいの?」

 『何事もやりすぎは毒っていうだろ。せいぜい2,3種類くらいだな』

 「そっかー」


 その後はそのまま寝るまでの間、ずっと魔法屋のお兄さんに茶葉調合を見てもらいながらやっていたのは言うまでもなく、翌日、学校で隆和に魔法屋の話をすると驚かれたのはもうテンプレかもしれない。


 「魔法屋ってあれだろ? セブのセーフティゾーンのすぐ近くにある店屋」

 「うん。魔法薬とかも売ってるよ。ボクは自分で作れるから茶葉しか買ってないけど」

 「まだ店屋とかちゃんと見てないんだよなぁ……唐ヶが来れないから」

 「そういえば白鳳ってボクが教えたの見てるの?」

 「おう、読み終わったけど今度は解読に手こずってるみたいだな」


 なお、その辺は隆和は無力だから完全に白鳳にお任せ状態らしい。


 「やっぱり隆和は脳筋だね」

 「否定はしない。にしてもセブに行くための方法って他のはどうやったら使えるんだろうなぁ……」

 「船は山の方をなんとかしてっていうのは書いてあったけど、現実的じゃないもんね」

 「まぁなぁ……」


 なお、隆和が言うにはファイから川を飛び越えようとする人もいたらしいけど結局飛行ということが現状できないからやっぱり途中で川に墜落して溺れる人が多かったらしい。


 「そのうち空を飛ぶ方法が出てくるのかもしれないよね。船の話みたいに」

 「まだその船も見つかってないけどな」


 どのみちフォストの船じゃ川にあがれないらしいし。攻略班とかいう人達も本を読んでるらしいというのも隆和から聞いたことだったりする。

 もっとも、ボクがその人達と直接何かするっていうのもとりあえずはなさそうだし。そもそもゲームで知ってる人って隆和達の他は世界の方で一緒だった人達くらいだし……


 「そういえばフレンドじゃないけど世界で一緒だった人の名前が完全に消えたのいたんだけど、消える条件ってあるの?」

 「あー? あぁ、それは単純にキャラデータが消された場合くらいだな」

 「なるほど」


 ふと思い出したのはゲームにログインしてた時にちらっと見たフレンド一覧のことで、そこにあったはずの名前がなくなってた気がしたから隆和に聞いたわけだけど……自分で消したのか、運営に消されたのかわかんないけどあの世界で偉そうだった人の名前が確かにフレンド一覧から消えていたから気になっただけでだからどうというわけでもなかった。


 「隆和ってフレンド一覧に世界で一緒だった人の名前残ってるの?」

 「おう。世界で関わった相手だけはフレンド一覧から消せないからな。まぁ、今何やってるか知らないけど」


 なお、普通のフレンドだったら解除されれば消えるらしいけど今のボクには特に問題はなかった。

そんな感じで学校で話してまた家に帰ったらボクはゲームへとログインをする。そして……


鑑定も専門分野とかありそうと思ったので、多分装備鑑定もある。

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