78:茶葉のおすそ分けをしたりする話
セブの街を撮影したり、茶葉をついでにおすそ分けしたりするだけ(とは言ってない)
――セブで探検をした結果、娼館という場所に行ったり、魔法屋で茶葉を買ったりした次の日。ボクはゲームにログインしてまずしたことはセブをスクリーンショットで写真を撮ることだった。
と、いうのも。ログイン前に学校で隆和に言われたのがこのゲームでスクリーンショットをしたら写真として画像が残せるし、ゲーム内ならスクリーンショットで撮影したものも住人に見せることが出来ると今更教えてもらったからだけど。
「確か……こうして、こう……?」
このゲームでのスクリーンショットはステータス画面の下の方にいろんなアイコンが閉まってるところがあり、その中にカメラのアイコンもあったらしい。というか、ちゃんとステータス画面の確認してなかったなぁ……そう思いながらアイコンが収納されてるとこを開いてみると確かにカメラの絵があって、その隣にはモニターみたいな絵があり、そこを開いてみたら画像置き場と書いてあったから多分、スクリーンショットで撮影したのがここに保存されるんだろうと納得しつつ今目の前にあるセブのセーフティゾーンと城跡を撮影してみたらちゃんと保存された。
「これなら本屋の店主さんもわかりやすそう」
それからセブの街並みを探検抜きに撮影して歩いた後は、まずファスタウンへと戻り、本屋さんへ向かうことにして……店主さんにセブの話をした。
『ほう、無事に行けたんだな』
「うん。写真も撮ってきたよ」
『精霊様の像か……』
「後ろは城跡だって」
そんな感じでボクがセブで撮影したものを店主さんと並んで見ながらセブでのことを話して、ついでにセブの魔法屋で買った茶葉を1つおすそ分けした。
「確か目の疲労に効果がある茶葉だって」
『まぁ、たまに飲ませて貰うわ』
「うん。美味しかったからね」
とりあえずそんな感じで本屋さんから出て、次に向かったのはいつものサーディの鍛冶場で、次男さんから石を貰いつつ本屋さんでやったようなセブで買った茶葉を1つまたおすそ分けをして……
『あそこの茶葉はあの街の近くでしか取れないらしいからな。割と貴重なんだ』
「そうだったのかぁ……そこは知らなかった」
ちなみに、次男さんにあげた茶葉にある効能は疲労回復効果があるらしい。
で、2か所回り終えてまたセブに行こうか、それとも久しぶりにものを作ろうかと思いながら街を出た時にボクの目の前に現れたのは、あの村だった。というかマップを見ればちゃんと村の印がついていて、せっかくだったからボクはそのまままた村へと遊びに行った。
「錬金術師さん、レシピちょうだい」
『おや、久しぶりだね。レシピの方は渡してもいいが……そうだな、前に渡したレシピで作ったものを見せてくれるならいいということにしようか』
「それならコレクションボックスで。今送ってもらう」
カズにメールをして、コレクションボックスを借りて、錬金術師さんに見せると、彼は爆笑していた。
『ははっ、上手に作れているね。しかし、まさかホントに持ってくるとは思わなかったな……』
そう言いながらもその人は本棚を少し漁ってからまた1冊のノートを差し出してくれた。それがまた別のレシピノートということらしい。
『もちろんノート自体を貸すわけにはいかないからね』
「じゃあ全部書き写すよ」
結局、その日のログアウトまでの時間、村の先生がもっているレシピの書き写しだけで終わってしまったのは多分量だけの問題じゃない気がする
そういえばゲームだからスクショもあるよなと思った話でもある。
うっかり間違って予約投稿し忘れたから投稿のし直しだったりする。そういう日もあるよね




