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48:いろいろあった翌日の話

ゲームの外での話!


 ――本屋の店主さんにレシピを渡してログアウトをしたボクは、ご飯を食べてからまたログインをして、とりあえずファスタウンの訓練所にある図書室みたいなところでレシピの解読をちょっとだけしてまたログアウトをして……翌日。



 「隆和、ゲームで服作ったからあげるね」

 「おはよう……ていうかまたなんかやらかしたのか?」

 「やらかし……? あ、村に行ってレシピとかもらった」

 「だろうなぁ……」


 この日は普通に学校だったからまた隆和にゲームでの話をしたらやっぱり頭をかかえて、それからすぐに切り替えたのか、服について聞かれた


 「フレイムボア……1人で倒せるようになったのか」

 「なんとかうまくできたみたい。でも古のレシピとかあるのは知らなかったな」

 「……うん、ちょっとまて」


 それから隆和に昨日ゲーム中であった出来事を全部話すように言われたからコレクションボックスのことから村、レシピという流れで話せば……彼はとてもでかいため息をついていた。


 「とりあえずコレクションボックスってなんだ?」

 「えっと、一種類のアイテムだけ入れることができるアイテムボックスで、アイテムボックスよりアイテムの入れ替えはやりやすいよ」


 例えば本だけとか、武器だけとか、薬だけとか。そういうと隆和はなるほどと口では言いながら不服そうな表情をしてたけどボクは知らない。


 「で、作り方は?」

 「レシピは翻訳済みだけど……素材が知らないものだからまだ作れない」

 「どんな素材だ?」

 「確かドラク革とマンド繊維が必要らしい」


 そういうと隆和は素材には心当たりがあるのか、すごく難しそうな顔をしていた。


 「ドラク革はおそらくドラクレイクっていう両生類系のケモノだな……普通に陽葵じゃ勝負にもならないと思う。で、マンド繊維は多分マンドレイクだな」

 「悲鳴あげるやつ?」

 「おう、悲鳴あげるやつだ。もっともその辺はファイ周辺にしかでないけどなぁ……」

 「じゃあどのみちまだ作れないね」


 ちなみに、レシピのコピーをいるか隆和に聞けば即否という答えが返ってきたけど。その理由はボクが自分の力で得たものだから、というよりも単純に貰っても使えないからだったのは多分隆和が脳筋仕様だからだと思う。


 「あ、でも白鳳なら使えるんじゃないか? 知らないけど」

 「はーくんかぁ……まぁ、はーくん経由でレシピが回ってもいいのか」


 隆和のことだからどうせ他のプレイヤーとのやりとりとかははーくんらへんに任せてそうだし。そう思っての言葉だったけど、本人からは肯定された時点でお察しだった。


 「とりあえずコートの方はそのうち街移動のときにで」

 「そうだね。今度釣りはするつもりだけどまだ街移動しないし」

 「……船釣りは興味あるから誘って」

 「じゃあその時で」


 そんな感じでいつとは決まってない次のことも決まり、その日は普通に授業を受け、帰り道も予定であったり、ボクが遭遇したクエストや物事の話をしたりして帰り、そしてログインをしてやったことは、頼んでいた採掘を回収することと、本屋さんで進捗を聞くだけだったりした。と、いうのも家に帰ってすぐはお手伝い要請があったからゲームにログインが出来なく、寝る前の少しの時間しかプレイ時間を取れなかっただけなんだけど。


 「まさか兄ちゃんがはーくん達を連れて帰ってくるとは思わなかったよ」

 「や、偶然駅であったんだよ。てかおまえのプレイ履歴がやばくて聞きに来た」

 「やばい?」


 今日は泊ってくらしい兄ちゃんが言うにはボクのプレイ履歴が他の同時期に始めたプレイヤーよりもある種の偏りがあって作り手サイドとしてどういう結果でそうなったのか気になったらしい。ついでにはーくん達はもう帰っている。


 「普通だと思うんだけどなぁ……」


 街の最初の移動は隆和に連れてもらってるとか、街を探検してるとか、そんな感じのことしかやってないけど兄ちゃんはボクが話すにつれ頭を抱えていたのは何故だろう。


 「まじか……古文字とかもう少し後の街で関わらせる予定だったのに……」

 「第六の街以降ってことかー……もういいでしょ兄ちゃん? ボクはログインしたい」

 「あーうん。悪かった時間取らせて……もう風呂入って寝るわ……」


 そうお風呂場の方にトボトボと向かってく落ち込んだ背中を見ながらボクが思ったのはゲームを運営とかする人は大変なんだなということだけだった。


陽葵の兄、景灯がまともに出てきたのは多分初。(前に出てきたときは一応電話越しという提)

ついでに景灯が連れてきたのはもちろん白鳳もとい柏李ともう一人の友人である。

なお、その時に陽葵は柏李にレシピの件を頼んでいたりする。


一応景灯のもう一人の友人はそうとは気づかれないところで出てきている提!

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