43:謎アイテムからのクエスト
アイテムを買ったらクエストが発生する話!
――第四の街、フォストの探検を終えたボクは、訓練所にある図書館でレシピをあさったりした結果、本が足りなくなって追加の本を作ってまた本屋さんに見せに行けばそこの店主にあるアイテムについて教えられることになったのだった。【コレクションボックス】という名のアイテムを……
「それって作れるものなんですか?」
『つくれないことはない。だが、そのレシピは今存在しない』
本屋の店主さんは、だからとその珍しいアイテムを1つ売ってくれるらしい。
「え、新しく作れないものなのに……? あと普通にお高そう」
『まぁ、新品で得た時はいい値をしていたが、さすがに古いものだからな。どうする?』
ちなみにお値段を聞けば、新品の頃はコインが10万ちょっと。今回は5万と100枚らしい。普通にお高いけど……使い勝手は多分いいだろうし、お金もなんとか足りる……何故か足りてしまったが。
――そして、ボクは本屋の店主からコレクションボックスを買い、使い方を教わり……なんとか設定を終わらせた時にまたクエストが発生したけど……それはある意味想定内だった。
「……レシピ探しかぁ……」
そう、レシピ探しだった。そのクエストは。
《クエスト:失われたレシピ探しが発見されました。受注しますか?※このクエストは長期受注となります。途中で破棄することは出来ません》
まぁ、いつもの感じにぽーんという軽い音が鳴って、いつものモニターが出てきたけど。それよりもクエスト名の後にある注意事項的なところが気になり……どう考えてもあの世界の方にあった村に関係がありそうで。そうなればすでに村関係のクエストをひとつ受けているからひとつもふたつも同じだからボクはまたひとつ新しいクエストを受けたわけだけど……そろそろ、本気で村の出現法則を探したほうがいいかもしれない。
「まぁ、焦っても仕方がないからのんびりやろうかなぁ……」
もともと急ぐことは性に合わないし。そう、思いながらちょっとセカンまで歩いて行こうかとファスタウンから出てしばらく後、だいたいファスタウンとセカンの間くらいのところでボクは遭遇した。見えないはずのその村に。
――その瞬間はとても不思議な感じだった。無風だった場所に一瞬だけ強い風が舞い、目の前にはさっきまでなかった村が現れて、ちょっとだけ躊躇いつつも中へ足を踏み出せばボクは村というフィールドへと場所を移動していたのだから……ていうか村って単体のフィールドだったんだね……
『あ、お兄ちゃんだ』
「こんにちは?」
そこには見覚えのある女の子がいて、その子は確かに世界の方で関わっていた村の女の子で……だからこそボクは理解した。村は、自分がいた世界を基準にしているんだと。
「あ、そうだ。この村に錬金術師の人って確かいたよね?」
『先生のこと? いるよ! わたしが案内してあげる!』
「ありがと」
村はそんなに広くないはずだけど少しだけ広くて、錬金術師は村の入口から一番遠い場所に居を構えていた。ホントは案内されなくても問題はないんだけどさ……世界の方と何かが変わってるかもしれないから一応女の子の後ろをついて行きながら回りを確認したりもした。
『お兄ちゃん、ここが先生のおうちだよ』
「ここが……ありがと。助かったよ」
『えへへ』
女の子はじゃあね、と手を振って村の中心の方に戻っていってそこにはボクだけ。多分、村関係のクエストのひとつである手紙を渡す相手ってここに住む錬金術師でいいはずだと予想でここまで来たけど……まぁ、違ったらまた探せばいいか。
――そして、軽くノックをして扉を開けたその先にいた錬金術師は……静かに笑みを浮かべ、ボクを迎え入れてくれたのだった……
《クエスト:古への手紙がクリアされました。また、クエスト:失われたレシピ探しがクリアされました。それによりクエスト:古の記憶が発見されました。こちらは自動受注となります》
クエストが発生したかと思えば村と遭遇する話でした。
なお、出現する村は遭遇する人によって環境が違っていたりする。




