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33:1人で鍛冶と釣りに向けて

ファスタウンの工房で鍛冶をする話と鍛冶場の次男に教えてもらった釣り場に行く準備な話!


 ――サーディでいろいろした後、ファスタウンに戻ってきて作業場に行ったり革屋に行ったりして、工房に来たボクはさっそくお金を払って炉を使用して、初めて1人で水精石を使って小型のナイフを作ろうとしていた。


 「えっと、炉にMPを送れば火が強くなって……あ、ここで鉱石を入れるのか」


 作業中、ボクの視界の隅には作業工程がモニターに映ってて、それを確認しながら鍛冶の作業を続けているけど、そもそもこのモニターはサーディの鍛冶場で長男さんに教えてもらってた時には出てなかったもので、炉にお金を払った時に作業工程を表示しますかというのが出てきたから出してるだけとも言えるけど。ちゃんと覚えれてる自信がなかったからこれにはちょっと助かった。


 「よし、あ、水精石も入れないと」


 作業工程のモニターには属性の石の入れるタイミングや注意事項もちゃんと書いてあって、水精石の場合は火の温度に特に気をつけなきゃいけないらしい。


 溶けた鉱石だったものを叩いて、冷やして、温めて、また叩いてを繰り返して。1人でせっせと鍛冶を進めて、ゲームならではの効果で晩御飯ログアウトの前には小型のナイフが無事に完成したのだった。とはいえ、時間もやっぱりぎりぎりだったから確認は後にしてログアウトはするけど。



 ――晩御飯後、改めてログインしたボクは、ログアウト前に作った小型のナイフを確認することにした。その結果、思ってたよりもちゃんとしたナイフを作ることが出来たらしい。


 【水精のナイフ:攻+5/水属性効果付与】


 ナイフの説明にある水属性効果付与は、このナイフで攻撃するとボクの攻撃力にプラス5追加されて、さらに水属性の攻撃も追加されるということらしい。なおダメージ量は相手の属性によるとのことだ。


 「……うん。もうちょっと頑張れば攻撃力あげれそう」


 もともと、こういう小型のナイフならジョブにはあまりとらわれないみたいで、誰でも使えるからこそ作ったんだけど。回数をこなしたら多分攻撃力増やせそうな気がするし。そのうちにまた鍛冶をボクはするんだろう。


 「次男さんに教えてもらった釣り場は明日カズに頼んでみて、ダメだったらとりあえず1人で行けるだけ行ってみよっと」


 さすがに寝る前ぎりぎりまでやるつもりはないし。明日なら多分採掘依頼の方も終わってそうだもんね。少しだけ寝るには早いけどボクはゲームをログアウトして、ちょっとだけゲームのアイテム一覧を調べて早めに寝た。


 そして翌日、学校で会った隆和にボクがおはようの前に言ったのは、釣り行こうだった。


 「おまえ、そんなにアグレッシブだっけ?」

 「もちろんゲームの方」

 「知ってる。で、そう言うということは街近くで釣るわけじゃないんだな?」


 そう聞かれてボクは、次男さんに教えてもらった場所を言わずに山の方と軽く言った。まぁ、間違ってもいないし。


 「山かぁ……まぁ、坑道の方じゃないんならいいけど……」

 「大丈夫。あがるだけ」

 「……うん、嫌な予感しかしないけどまぁいいわ。あ、俺のパーティ呼んでもいいか?」

 「えっと、唐ヶさん?」

 「と、白鳳だな。あー……そんなあからさまに警戒するな」


 隆和が言うには、白鳳という人は魔法系の苦労人さんらしい。そして、隆和のパーティは基本的にこの3人で、今はこの前見つけたシクルを拠点にして探索をしてるらしい。


 「どうせ、行き詰ってたからちょうどいい息抜きにもなるだろ。いつ行く?」

 「そこは隆和達の都合でいいよ。ボクはソロだし」

 「わかった。なら話がまとまったらゲームでチャット送るわ」

 「うん」


 ゲームの話はもちろんそこで終わらなかったけど、とりあえず目的の話は出来たし、完全にずれたタイミングで挨拶を交わしたのはある意味しょうがないのかもしれない。そして、釣りに行けたのはそれから2日後のことだった。



水精石を使った理由は一応属性石では一番多かったからである。

そして釣りに行くためにカズを誘った理由は釣りに集中できそうだからとせっかくだからである

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