2:キャラメイク後の初ログイン
他のプレイヤーと初遭遇とかとか
――兄ちゃんや両親も揃った状態で食べたお鍋は美味しくて、兄ちゃんにゲームの話をすればリアルの時間も表示させることをおすすめされて今、ボクは再びゲームにログインをしようとしていた。
「設定の確認しとこ……時間表示は現実の時間とゲーム内の時間で、あとはレベルアップのステ振りをお任せにして……うん、これでいいかな」
再びゴーグルを装備して、ログインIDを入力して、ローディングの文字が数回点滅後、ボクの視界に広がったのは草原と、4人の名前とフレンドに登録されましたというモニターの画面だった。
そして、視界の右側にフレンドチャットと書かれたモニターも出てきていて……
□フレンドチャット□
――――
アキラスタ:ようやく5人目が来たか
メディア:今どのあたりにいますか?
セツリ:もしかして移動してない?
デン:チャットの打ち方わかるか?
ヒカタ:大丈夫です。あと移動はしてないです
デン:わかった。一度顔合わせだけでもしておきたいからそこで待っていてもらえるか?
ヒカタ:わかりました
――――
そんなチャットのやり取りをしてから数分後、方角で言えば東南の方から4人の人物がこっちに向かってくるのが見えてきた。
その4人のうち、2人は男性で2人が女性で……この4人がこの世界に割り当てられた他のプレイヤーなんだろう。頭上にはプレイヤーの名前が見えていた。
大きな盾を背負って黒い鎧を着ている恰幅のいい男性がデン
白い鎧を着て、背が高めでひょろくはない男性がアキラスタ
白いローブを身にまとい、十字架のような杖を持つ女性がメディア
メディアとは対のような黒いローブに鳥籠のようなものが先端についている杖を持つ女性がセツリという名前らしい。
「ヒカタ、か。とりあえず聞くけどパーティ活動をするつもりはあるか?」
「無理」
「一言かよてめ……」
「まぁ落ち着けアキラスタ。えっとヒカタはとりあえず1人行動って考えていいんだな?」
「うん」
「わかった。ただ、時々チャットで戦力以外で協力を求めることがあると思うが……大丈夫だろうか」
「うん。あ、今来たばかりだからマップいまいちわかってないんだけど……確かボスを倒したら人がいっぱいの世界に繋がるんですっけ?」
そう、ボクはデンというプレイヤーに訊ねれば後ろの方でアキラスタが怒った顔をしていたけどデンがそれを抑えていろいろとボクが来るまでにわかったことを教えてくれた。
「この初期地点が中央として、俺達が来た方に大きな都市がある。それから北東にランダムダンジョンがあり、西南にボスがいるからその方向には気を付けた方がいい」
「えっと、5人世界にはあと小さな村があるってサイトで読んだんですけど」
「残りの方角的に北西だと俺達は読んでいる。で、今俺達はレベル上げも兼ねて都市のギルドで仕事を受けながらダンジョンを攻略しているんだ」
「うん、わかった。じゃあボク小さな村の方いくね」
「頼んでいいか? 村の周辺はそんなに強い敵は出ないと思うから……」
「うん」
そんな感じで打ち合わせは終わって、その後女性陣の2人とも少し話をしてボクは小さな村があるだろう北西に足を向けるのだった。
だから、ボクは後ろで彼らがどんなやり取りをしていたのか知らない。例えパーティのリーダーが名目上アキラスタだったとしても話しやすいのはデンだっただけだし。
「アキラスタ、おまえはホントにケンカ腰だから交渉に向かないよな……」
「なんだよあのガキ……愛想のひとつもねぇ……」
「でも可愛い子よね」
「わかる。小動物感がありました」
「女って……」
――彼らから離れて数分、見えてきたのは木の柵で囲まれた場所で、それが小さな村なのだとすぐにわかるくらいには小さな村だった。
「こんにちはー」
『おや、旅の方とは珍しい。何もない村へようこそ』
「お邪魔します」
この村がボスが倒されるまでの間、ボクにとっての拠点となり、ここでボクはジョブのスキルを育てたり、レベル上げをしたりすることになるのはある意味すでに決まっていたことなのかもしれない。
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なお、陽葵以外のメンバーは男メンツと女メンツそれぞれで知人同士です。




