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16:スキルの相談と新しい開放

スキルについての疑問と開放される某所の話!


 ――白紙の本を買うためにファスタウンにある本屋さんに行ったら製本をするクエストを見つけたボクは、そのスキルを無事に習得してその翌日、ボクはゲームにログインする前から悩んでいた。


 「どうした? 陽葵」

 「あ、隆和。ゲームでさ、製本のスキルを覚えたんだけどさ……」


 製本は果たしてボクのジョブに使えるスキルなのか。それがボクにはわからなかった。


 「あーそういう……でもその辺は心配する必要はないと思うけど?」


 そう言った隆和は教えてくれた。ジョブ専用のスキルというのは当然あるし、それ以外のだってあるということを。そしてまた、本に関するスキルは本を装備として持つ人なら誰でも取得が可能だとか。


 「あとは遊びスキルとかもあるけどな。それに【かりゅうど】ていうジョブがあるんだけど、そのジョブが使う解体というスキルは精度は落ちるけど他のジョブも使えるし、それこそおまえのカジにある調理スキルだってそのひとつだからな?」

 「精度が落ちるってどういう感じに? 上手に解体できなかったりするの?」

 「確か……何パーセントかの確率で壊してはいけないパーツを壊したりするんだったかな……まぁ、臭いの問題が出るだけで食べたりは出来るらしいけど。というか普通に解体は紹介所にある解体所でやってもらった方が早い。本職以外は」

 「そっかー。調理の場合はやっぱり失敗したり?」

 「あー……暗黒物質を生成したり……だな」


 そんな感じでボクは授業の合間や放課後に隆和からジョブとスキルのことを聞き、少しだけゲームにログインするのが楽しみになっていたのだった。



 家に帰りついていつものようにゲームにログインをして、ボクはさっそく製本のスキルを使ってみることにした。とは言っても、材料になるものはまだ持ってないから必要な材料を集めるところから始めるんだけど


 「えっと、確か最初の頃は紙束だっけ……紙束は紙を買って、スキルで束にして……うん、本屋さんで聞こうかな……」


 スキルに載ってる説明文だと製本はレベルがあるスキルみたいで、大まかに言えば最初は紙束を作るスキルで、次に皮を表紙に出来て、表紙が加工できるようになるようで……いっぱい紙束を作れば本が作れるようになって、本をいっぱい作ればすごい本を作れるようになるってことみたいだ。


 「で、紙ください」

 『10枚でコイン5枚だ。どうする?』

 「じゃあとりあえず100枚ください」


 このゲーム内の通貨はコインと呼ばれる。店主が言ったみたいに、金額もコイン何枚って感じみたいで……そもそもボクはあまりお金を使ってなかったから俗にいう金ならあるんだ状態なのはボクだけの秘密だけど。


 『言い忘れていたが、作業は作業場でしないと咎められるからな』

 《住人からの好感度が一定値に達しました。作業場が開放されます》


 店主が作業場の話をした瞬間、ボクの目の前にぽーん、と見慣れたモニターが現れて作業場が開放されたということと、作業場の位置についての情報、それから住人からの好感度について書かれていた。そしてまた、好感度で開放されるものは住人によって違うみたいで、本屋さんの店主だと製本をするために必要な場所が最初に開放されるようだった。


 「あ、りがとございますおじさん」

 『なに。おまえさんが製本で作った本を見せにまた来い』

 「うん」


 そうやりとりをしてボクは本屋さんをあとにして、次の目的地に決めた作業場へと向かうのだった。


そもそも使えないスキルは取得できない仕様は多分ある。

住人からの好感度に関しては本屋の店主に関してはクエストを発生させてクリアした時点でだいぶあがっていたりする。そしてフラグを踏んだので作業場が開放された感じです。


なお、作業場の開放に関してはそういうものを作ったりするジョブやスキル持ちには割と開放されやすかったりする。


※紙10枚のコイン枚数変更しました。

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