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119:船は進む……ようで進んでない

足を倒す話


 ――海の向こうにある第10の街に行くために船を走らせていたボク達は海の道中で住人から聞いていた足に遭遇した。


 足が出てきてから最初に動いたのはさすがと言うべきの攻略組で、支援職の人達が支援魔法をまず発動させ、物理職の人達が船に絡んできている足を切り落とし、遠距離の人達が立っている足を撃ち抜き、しっかりと連携をしていた。


 なお、ボク達はそれをみていた。


 「カズは行かなくていいの?」

 「まぁ、めんどうだし」

 「ていうか、この船硬くね?」


 そう、足がちょいちょい船に攻撃をしてきているんだけど、傷ひとつついてないし、余計な振動もなく足は何かをしているのだろうかと思えるくらいに船上は平和だった。まぁ、戦ってるけど


 「それにしてもこの足はタコなのかな、イカなのかな……」

 「ヒカタ、絶対に食べれないかなって思ってるだろ」

 「否定はしない」


 だからボクは飛んできている足をちょこちょことアイテムボックスに収納している。素材的には食べることが出来るし、サイズによっては美味しいと情報に書いてあった。

 そうのんびりしてると次の段階になったのか、海の中から足の本体から文字通りに顔を出した。


 「あ、タコだ」


 見えてきたのは丸い頭部、それからさっきまではあっさりと切り落とすことが足が本体が出てきてから切り落とすには時間がかかるようになっていたのは多分目に見える変化ではあった。




 ――足もといタコを倒すまで誰もログアウトが出来ず、時間で言えば3時間と少し、足はすべて切り落とされ、頭部もボロボロで……船はまた動かせるようになり、ゆっくりと前進を開始した頃にゲームのアナウンスが流れ、さっきまで見えなかった陸地が急に見えてきて……再びアナウンスが流れた。


 『海を越えるプレイヤーが現れました』


 アナウンスは他にもこれより先は進行不可だったり、アップデート期間中にプレイできるゲームの案内がされていた。


 「ダンジョンを作るゲーム……?」

 「なるほど、第10の街があるとこがダンジョンがいっぱいあるところみたいだな」


 続きを言うならそのダンジョンを作るゲームで作ったダンジョンがこのゲームにも反映され、遊ぶことが出来るようになるらしい。なお、いくら船を進めても船は動かなかった。


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