117:準備の続き
船を得るために準備をする話の続き
――今わかっている最後の街、海の向こうにある第10の街に行くために必要な船を得る為の行動を始めたボクは、まずカズにそのことを伝えた。
「……は?」
「だから船が必要なんだって。多分大きめのやつ」
「それはわかったけど……金とかそんなに必要なのか?」
「まぁまぁ? さすがにボクだけでやるのもめんど……大変だし」
「めんどうって言いかけたな……」
カズに伝えた……のは、学校でだったけど、隆和はボクの話を聞きつつ、スマホを弄っていた。というか何か調べてるような感じはあった。
「で、なんでそんな感じになったんだ?」
「えっとね……」
隆和にフォストの司書さんに聞いた話をして、それからエイスの商店での話をすると隆和は少し考えた後いろいろと答えを返してくれた。
「まず間違いなくおまえだけでやらない方がいいかもしれない」
「うん」
「次に白鳳達にも話を回しとく」
「うん」
「んで、攻略組にも協力を仰いで、ついでにエイスへの行き方も伝えてもらうから」
「そうだね」
そもそも商店に関しては多分第8の街エイスに行かないと駄目そうだし。もしかしたら攻略組の方が知ってる素材とかもあるかもしれないし。それから休み時間のたびにゲームの話をして、帰ってきてからまたゲームにログインをしてボクの金策はいつも通りから始まり、物を作ったり、買ったり、取ったり……してたらお金だけはなんとか順調に増えてはいた。
『それならここで取れるよ』
「なるほど」
久しぶりにセカンの紹介所に来るといろいろと素材の話を教えてもらえてそれがまたセカンの森だったのはまぁ、セカンなら当たり前なのかもしれない
と、いうことでボクは今度は1人でセカンの森に入り、素材集めをすることにしたのだった。




