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第3話

索敵モード

さて、どうしようか。

ヒデトは、ついに異世界へやってきた。

とりあえず、アテネに言われた通りスキル「偽装」を造るか。

ヒデトは、EXスキル『智慧』の『創造・編集』を発動して、スキル「偽装」を造る。

思った通りの偽ステータスが出来上がり、ステータスは以下のようになった。


氏名:ヒデト ヨコヤマ  LV:1/50  年齢:24歳  性別:男  種族:人属 

ジョブ 1:旅人LV1/30 2: 3:

HP:5/5 MP:8/8 SP:30/30 力:50/50 敏捷:50/50 器用:10/10

スキル 「アイテムボックスLV1/3」


よし、これで人並みだろう。

さて、これからどうしよう。とりあえず、ここがどこかを調べてみないとな。

EXスキル『智慧』の『万物検索』を発動しここがどこかを調べる。

すると、「美しき草原」と出た。なるほど。

どうやらここは、ゲームの初期スポーン地点のような場所と考えた方がよさそうだ。

出てくるモンスターなども調べたところ、人であれば殺せるレベルのモンスターしか出てこないとある。

しかし、いきなり襲ってくるのも困るなぁ…。どうしよう。

「それは、常時スキルEXスキル『智慧』の並列演算を駆使して『解析鑑定』と『万物検索』を行うことで、地図を脳内に浮かばせることができ、周囲のモンスターなどの索敵もご主人様から周囲20kmの範囲であれば索敵できます。」

いきなり、何かが脳内で響いた。

な、なんだ??

ヒデトは終始混乱していたが、EXスキル『智慧』のアドバイザー効果を忘れていた。

「お前は、アドバイザーなのか?」

ヒデトがアドバイザーと思われる謎の声に脳内で語り掛ける。

「そのとおりでございます。ご主人様。私はご主人様が疑問に思ったことなどに対処することを主な仕事としております。いざというときは、私がご主人様をお守りいたします。」

かわいらしい、かといって聞き苦しくない上品な女の子の声が聞こえた。

「そ、そそうか。これからよろしく頼む。」

この声ならさぞ外見もかわいらしい、メイドさん的なのに違いないと想像しながらも、このことがばれてはいけないと思う気持ちで慌てた口調で返事をした。

「それはそうと、今言っていたことは可能なのか?並列とかどうのこうのしたら周囲の索敵ができるというのは…。」

「もちろんでございます。このような事は造作もないことです。ご主人様がその気になれば今見てるこの草原すら瞬時に破壊することができるのですから(笑)」

「ま、まじか。」

つくづく、アテネ創造神様は面倒なものを授けてくれたものである。

もちろんヒデトは少々うれしさがこみあげていたのだが、チートの意味を少し言葉で知ることになった。

「では、索敵を常時できるか?」

「はい、ではこれから索敵モードなるものを作ろうと思いますが、どうでしょうか。

いちいち、ご主人様がスキルのこれとこれを発動して、とするのは面倒でしょうから、あらかじめ発動するものを決めておき、それのONとOFFだけをご主人様が操作されるというのは。」

「そうしよう、では頼む!」

英人の目の視野の外というべきだろうか、左上に索敵モードという画面が出た。

これで常に索敵モードのON/OFFだけで周囲の索敵を行えるようになる。

ヒデトが索敵モードをONにすると、右上にマップが表示された。

万物検索並びに解析鑑定が発動しているため、現在地や近くの生物の名称やその詳細などがすぐにわかるようになった。

赤で示された点々がモンスターを示し、緑で示された点々がその他植物など、そして青が人を示するようになり、その価値あるいは強さによりその色がより濃くなるようだ。

だが、マップを見ると、点が重なってて全くわからない。縮尺が広すぎるのだ。なぜなら20kmの範囲を表示しているのだ。これは仕方がない。

ということで、表示尺度を2kmにすると、ちょうどよく点がまばらに表示されるようになった。

また、あたりを見渡すと、周囲の植物の名称やその詳細が漫画のふきだしのようになって表示されていた。人やモンスターが来ればステータスを確認できそうである。

さて、これからどうしようか。

ヒデトは思う。

自分のスキルやステータスからしても、自分がこの世界最強であると。

魔王や魔人など、あるいはドラゴンなどの強いモンスターがきても俺は死ぬはずがないと。

ということは、敵なしか?

いや、まだ俺より規格外の生物が存在するかもしれないしな。

とりあえず、これから先の目標を立てないとなぁ…。


女の子と純粋な恋愛を楽しみたいなぁ…。


たくさんの女の子に囲まれて生活したい…。


そうである。この男、根は男子大学院生なのである。

今の今まで24年間彼氏はいない、根っからの童貞である。

ヒデトのやるべきことは決まった。

さっさと、かわいい女の子と知り合う。

これであった。



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