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第2話

ステータスとジョブとスキル

話は転生する前の謁見の間に戻る。

「それで、チートの件なのだけど、あなたには、三つのEXスキルがすでに固有のものとして存在するわ。」

アテネが続けて口にする。

「EXスキルというのは、神から与えられる多大な恩恵のことよ。

基本的に、前世のそれぞれの個人の生活の在り方がその種類を決めていて、それぞれの個人で違うわ。スキルレベルという概念も存在しないの。

また、神からの恩恵ということもあって、持っている人はそうそういない、極めて稀なスキルよ。それ以外に、この中から好きなものを10個選ぶことができるわ。」

EXスキル以外にもスキルを10個も選べるのか??

英人は、アテネに尋ねる。

「これはユニークスキルよ。

ユニークスキルは、通常一人持ってて三個ほどといわれているそれぞれの個人特有のスキルよ。SPによってレベルを上げることでより強力になるわ。

今回は神がやらかした失態の罪滅ぼしに特別に10個選んで所有できるってことね!」

「しゃあ!」

早速、目を光らせて、英人はユニークスキルを選び始める

アテネが口にする。

「じゃあ、英人はユニークスキルを選びながら聞いてちょうだい。

あなたのEXスキルについて話すわ。

先ほど言ったように、あなたには三つのEXスキルがあるわ。

一つは『創造神の加護』ってスキルね。

これは私、創造神があなたに加護を与えるっていうやつね。

ただ、私は下界に直接手出しは基本的にできない身なの。連絡は取ることができるけどね。

手出しをする場合には莫大なエネルギーがかかるからそれ相応の対価を払わないといけないわ。

このスキルは、あなたの最終手段だと思って。

でなければあなたはその対価を支払うために、生活が一変することになるわ。

それまでにあって親しくなった人も巻き込まれたりするから基本使用しない方がいいわね。

だから、このスキルの使い方としては、私からのお願いを聞いたり連絡手段として使うぐらいね。あなたに対する神からの連絡機ぐらいに思ってくれた方がいいわ。

万が一、異世界で疑問に思ったことがあったときにはあなたの他のEXスキルを使って。」

「わかった。気を付ける。他のEXスキル…?」

英人が尋ねる。

「そうよ。あなた固有のEXスキルの1つ目、それは『智慧』よ。

思考が通常の100倍以上早く巡る『思考加速(極)』、

万物すべての解析鑑定を行う『解析鑑定(極)』、

一度にたくさんの処理を行うことができる『並列演算(極)』、

魔法を放つ際に無詠唱で発動できる『無詠唱(極)』、

イメージしたものを創造したり、あらゆるものを編集・解体する『創造・編集・解体(極)』

そして異世界内の万物すべての情報を検索することができる『万物検索(極)』、

の計6から成り立っている、正直言ってほんとのチートよ。

そしておまけで、『アドバイザー』としての機能があるわ。

何かわからないときに相談相手になってくれる優れた機能よ。

こんなにものチートを得られたのは、あなたの思考の速さ、あなたの日ごろからゲーム中毒、、ネットサーフィンによる検索を行いまくっていたからでしょうね。

前世のあなたに感謝しなさい。どう、チート過ぎでしょ?」

「はは、チート過ぎて笑ってしまいます。」

英人は心の中で、前世の自分に祈りをささげたのであった。

「さらに、英人さんのもう一つのEXスキル『吸収』。

これは、ありとあらゆることを吸収できるものよ。

生き物の死骸であれば、その生き物の特有のEXであったりユニークスキルを使えるようにできるわ。

また、ステータスもその吸収した生き物の分増加するわ。

さらに、吸収したものからの害は0だし、魔法を吸収するのに必要なMPは0。

ただし、あまりに大きなものを吸収したり、動いてるものや生きているものを吸収するとMPを多く使うことに注意してね。

基本モンスターを吸収する際は、倒した後に吸収するというのが無難よ。」

「了解、いろいろ説明ありがとう!一応こっちも大方ユニークスキル十個決まったよ。

ただこれユニークスキルって言っても、どれもチート過ぎないか?」

英人がアテネへと疑問を投げかける。

「それはそうよ。なんせ、神がやらかしたことだもの。

しっかりと償わさせてもらわないと。さて、選んだかな?」

英人がユニークスキルを選び終えたその時、キュイーンと、英人の体が光った。

「無事成功だね!ステータスと言ってみて!」

アテネが英人に促す。「ステータス!」

すると、英人の目の前に、今まで英人が趣味でやっていたRPGで出てきそうなステータス画面が現れた。

英人のステータスはこうであった。

氏名:ヒデト ヨコヤマ  LV:1/∞  年齢:24歳  性別:男  種族:人属 

ジョブ 1:来訪者LV1/100 2:勇者LV1/1000 3:大賢者LV1/1000  

4:大剣聖LV1/1000 5:大魔王LV1/300

HP:5/∞ MP:∞ SP:30/∞ 腕力:∞ 知力:∞ 俊敏:∞ 器用:∞ 幸運:EX 

スキル EXスキル:「吸収」 「智慧」 「創造神の加護」

補足:思考加速(極) 解析鑑定(極) 並列演算(極)

無詠唱(極) 創造・編集・解体(極) 万物検索(極) 

  ユニークスキル:「付与LV1/5」 「召喚LV1/5」 「読書LV1/2」 「調理LV1/3」

「異世界の文明」 「取得数値200倍」 「必要数値1/100倍」

「物理・魔法・精神攻撃耐性」 「ストレージLV1/3」

            「自然回復LV1/5」


「あちゃー。」アテネが呆れた顔でため息をついた。

「何か悪いことでもあった?」

英人がアテネに尋ねる。

「ユニークスキルもチートなものを選んでいるということよ。

ユニークスキルを『智慧』の効果で編集したり、並列演算するとどうなると思う?

それこそ、もう異世界の中での神的な存在になっているわ。」

「『智慧』や『吸収』をうまく使えるユニークスキルを自分では選んだつもりなんだけど。

アテネがそんな風に言ってくれると選んだこっちもよかったってもんだな。

少しステータスに関して説明してくれないか?」

「わかったわ。まず、一行目のチート部分だけど、レベル上限が∞になってるわ。

通常の人では、せいぜい70が最高といったところかしら。

二行目のジョブだけど、これは英人のレベルが一増えるとそれぞれが一増えるというように、同調しているわ。

それは普通なんだけど、あなたのジョブがこれまたチートよ。

まず、『来訪者』というのは、別の言葉でいうと旅人ってところね。

今までに見たことのないスキルね。でもまあ、特にチートというわけではないと思うわ。」

今少しフラグを建築したと英人は内心思ったのである。

来訪者のジョブのチートさがわかるのは少し先のお話。

「次に『勇者』だけど、これは言わずもがな対モンスター・魔族戦において最強の働きをするジョブよ

このジョブが所有していることが王宮にわかったら、王宮で働くことになるから注意

が必要よ。気を付けてね。

次が『大賢者』だけど、魔法に精通するものの中で最も魔法にたけた存在よ。

その次は『大剣聖』だけど、剣技に精通するものの中で最も剣技にたけた存在よ。

その次が『大魔王』だけど、不老不死を兼ね備え、勇者でしか倒すことができない存在ね。

三行目だけど、HPとSPは分母が∞、MP以下は∞になってるわね。

大賢者・大魔王・大剣聖の効果だと思うわ。

幸運がEXなのはわからないから、ステータスの神に問い合わせてみるわ。

ユニークスキルの説明を少しするわね。

『付与』は誰か、あるいは何かに魔法を付与するスキル

『召喚』は誰か、あるいは何かを召喚するスキル

『読書』はどんな言葉も読み書きができるようになるスキルね。話すこともできるわ。

『調理』はどんな料理も作ることができるようになるスキルね。

『異世界の文明』だけど、これはEXスキルに匹敵するユニークスキルね。

あなたの前世で使ったものをSPを対価として支払えば、得られるというものね。

『取得数値200倍』と『必要数値1/100倍』はもらえる経験値・HP・SPなどのステータス上昇にかかわるスキルね。

合わせると20000倍の経験値やSPなどが入ってくる計算になるわ。

『物理・魔法・精神攻撃耐性』は文字通りよ。何かすると耐性が無効になるわ。

『ストレージ』は、様々な物体を異次元に保存するスキルよ。

内容量は∞、入れた物体はその状態のまま保存もできるし、そのままボックス内で加工することもできるわ。

下位互換に「アイテムボックス」というのもあるわ。これは、文字通りアイテムを収納できるものだから、基本的にモンスターの死骸も入れることはできないし、保存状態も変化するわ。

最後は『自然回復』ね。このスキルは、周囲の魔素をMPに変えることを自動的に行ったり、HPを自然に回復させるなどの効果があるわ。

LVを上げると、これもチートになるわね。MP切れの心配がなくなるし、HPも瞬時に回復されるようになるわ。

以上が、大まかなあなたのステータスの説明だけど、何かわからないことあった?」

アテネが英人に尋ねる。

「いや、何にもないよ。このステータスなら安心して生きられそうだけど、今度はかえって人間とのかかわり方に重きを置かないといけないな。」

「そうね!気を付けた方がいいわ。転生後最初にすることは、ステータスを偽装することでしょうね。『創造』でスキル『偽装』を作ってみるといいわ。

そろそろ時間だから、異世界に転生してもらうわね。

じゃあ、行くわよ。楽しい人生を!」

突如、身体が光だし、アテネの姿が見えなくなった。

このような事の顛末があり、今は異世界「アナザー」に来ているということだ。

これから、どうしようか。

今、ヒデトは異世界での生活を始めたのであった。



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